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第29回 虫とマクロと望遠の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

夏休みに公園へ行くと、セミやトンボ、ハチなどの虫がたくさんいる。そんな季節は、昆虫を「捕る」……のではなく「撮って」みよう。

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マクロでカブトムシを撮る

 セミのように近寄らせてくれない虫の時は超望遠が必要だが、そうじゃなければ普通のデジカメでもOK。マクロモードにしてギリギリまで近づいて撮ろう。

 ではカブトムシを撮ってみよう。カメラをマクロモードにして近づくこと。そして近づくときは、自分のカメラの最短撮影距離を守ること。広角側と望遠側では最短撮影距離が変わるので、あまりズーミングするのも考え物だ。ここで失敗すると思いっきりボケた写真になってしまう。

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失敗例。思いっきりボケてしまった
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成功例。カメラの最短撮影距離を守ることが大切
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 同じような位置で同じように撮ってもマクロモードにするかしないかで歴然と差が出るのだ。

 もう1つ、撮影距離が短くなればなるほど、ピントの合う範囲が狭くなるという特性がある。つまり、近寄れば近寄るほど、ピンボケしやすくなるのだ。これはもうしょうがない。その分背景がボケたきれいな写真になるのだから。

 で、このカブトムシったらレンズを向けたら迫ってくるので、ピントが合ったと思ったらもう近づいてピントがずれている。困ったものである。でも、そのくらいの方が迫力があって面白い。

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カブトムシに攻撃されている図、である。普段こんな位置でカブトムシを見ることはそうないだろうし
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このようにちょっと斜めに位置するともうちょっとカブトムシらしい写真になる

 肉眼ではなかなか見えない迫力のアングルと、普通の視点の普通の写真の両方を撮っておくと後でより楽しめるだろう。

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これはミツバチ。ハチミツを作ってくれるのだ。マクロでギリギリまで近寄って撮った、といってももちろんガラス越しである
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少し離れるとガラス(というか透明樹脂)越しというのが分かる。ケース越しに撮るときはレンズをケースにぴったりとくっつけること。そうすると外光の反射がなくなり、写り込みを防げるのだ

望遠マクロでトンボを撮る

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