機能本位の作りに高品質な映像――BLUEDOT「BDP-1930」:レビュー:ポータブルDVD特集(3/3 ページ)
BLUEDOTのポータブルDVD「BDP-1930」は、機能本位のオーソドックスな作りが魅力の1台。高解像度の液晶ディスプレイは映像品質も非常に良好で、メモリカードスロット搭載も実用的だ。
市販のDVDビデオのほか、ビデオモードのDVD-R/RW、さらにVRモードで記録されたDVD-RWも再生可能なようだ。ただし、CPRM(コピーワンス)ディスクを入れると、うんともすんともいわない。つまり、再生不可能なわけだ。片面2層の書き込み型ディスクは、DVD-R DLでは再生が開始されたものの、途中で止まってしまう。1層目しか読めないということだろうか。DVD+R DLのほうは最後まで再生できた。
MP3、JPEG、さらに、AVI(DivXエンコード)ファイルも再生可能だ。これらはCD-R/RWから読み出せるほか、SDカードやメモリースティックへ保存したファイルも同様に扱える。SD(MMC)とメモリースティックは兼用のスロットになっており、SDは8ミリ程度、メモリースティックに至っては2センチほど、本体からはみ出たまま使用する。
カタログ値ではバッテリー充電時間が約4時間半、駆動時間は液晶表示オンで約3時間と記載されている。しかし、実際にビデオモード記録のDVD-Rを連続再生してみたところ、4時間以上もった。たまたま使用条件がよかったのだろうか。その分、充電の実測時間のほうも長く、5時間以上かかってしまったが……。
バッテリーを装着するとかなり重い本体、月並みなボディのデザインや質感、さらには筆で手書きしたような画面内の表示文字(しかも、漢字とかなの大きさが不揃い)といった点には、少しダサさ(失礼。しかも死語)を感じるかもしれない。しかし、なんといっても表示品質は最高で、またDivX再生への対応も人によっては見逃せない利点だろう。メモリカードスロットの搭載も実用的だ。
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