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“体を乗っ取るリモコン”から“こびとさん”まで――i-tokyo 2005っぽいかもしれない(3/5 ページ)

東京の「日本科学未来館」で、「インタラクティブ東京2005」(i-tokyo)と「第13回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)予選大会」という2つのイベントが開催された。これにいってきた。

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 大きな作品。

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全体像の写真を取り損ねてしまったので、公式サイトから拝借しました

 ざっくりいっちゃうと、LEDアレイを高速回転させることで、360度の視野を実現したディスプレイだ。アレイはその場所場所に応じた色を出しながら回るので、全体では画像を表示できる、このへんはCRTの「走査線」と考え方は一緒だ。

 アレイは左目用と右目用の2列が一組となっている。その間にはパラパックスバリアがあって、右目用の画像が左目に、左目用の画像が右目には入らないようになっている。つまり立体視ができるのだ。実際には横の方にアレイがいるときにはパララックスバリアは働かないので、立体視できるのは正面60度くらいなのだけど、これは問題ない。どうせ人間の目は周囲はよく見えていないのだ。

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これがLEDアレイ

 回転体の直径は約2メートル。円周上に36組のLEDアレイが並ぶ。その中央に立って映像を見るわけだ。回転速度は秒速1.66回。これで60分の1秒のフレームレートが実現されるというわけ。

 見てみると、意外に走査線が見えるものだ。表示にあわせて首を振ったりするとてきめん。そしてそれが縦に走るというのがなかなか新鮮だ。立体視は綺麗で、没入感は高い。ただし、それだけのものが回ってるので、音もすごい。ここはちょっと要改良点だとおもう。

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ちょっと無謀だけど表示画面を撮ってみた。動画はこちら(MPEG-1、100Kバイト)

バーチャルライブに「サウンドスコープヘッドフォン」

 ヘッドホンに小さな赤外線センサーがついている。これをかぶるとジャズバンドの演奏がきこえる。壁には、楽器の写真が貼ってあって、そのとき演奏されている楽器にランプがつく。そして、その楽器の方向を向くと、その楽器の音が大きく聞こえる。ヘッドホンには、耳を澄ますスイッチもついていて、これを押すと、よりその楽器が強くきこえるようになる。

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 これだけなんだけど、面白い。データとしてはミックスダウン前のものを使用しているので、どんなソースにも即使えるというわけにはいかない(というか、ここではインタフェースを見せる方が主眼なんだろうが)。

 「これ、“どこも見なかったら、フラットになる”みたいなインタフェースはできませんか?」

 「もともとのソースがミックスダウン前ですから、何をもってフラットとするのかってのは難しい問題です。それに、ほんとに音楽を聴くときには、フラットにするというのは実際にはできないわけですよね」

 確かにその通りです。

 さて、IVRCの方から3つほど紹介しよう。

幻想的なシャボン玉「bubble cosmos」

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