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新たなCDコントロール技術「セキュアCD」を試すレビュー(1/4 ページ)

「セキュアCD」は東芝EMIが新たに導入した著作権管理技術。この新技術が投入されたCDを購入してみたので、iTunesなどとの相性やさまざまなPC環境下での挙動をチェックしてみた。なんとMac OSでは……。

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 東芝EMIが新たに導入した著作権管理技術が「セキュアCD」だ。8月31日に発売された一部のタイトルに導入されており、THE ROLLING STONESのアルバム「A Bigger Bang」にも同技術が利用されている。同アルバムを購入してみたので、「セキュアCD」がどのようなものなのか検証してみたいと思う。

ロゴマークなどの記載はナシ。購入前に要確認

 まずは「A Bigger Bang」のパッケージを見てみよう。目を引くのが、紙帯に書かれた「パソコンでのご利用には制約があります」の文字。事前に発表されていたように、専用ソフトによってPC上での再生/コピー/CD-R作成が行え、Windows DRMに対応した携帯プレーヤーへの楽曲転送が可能である旨が記載されている。

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「A Bigger Bang」のパッケージ
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ケース背面にも「PCでの利用には制限がある」と記載されている

 パッケージの裏面を見ても「PCでの利用には制限がある」という旨の記載がなされており、「Compact Disc」のロゴもない。CCCDのようなロゴマークもないので、購入時には気をつけたいところだ。

 セキュアCDに使われている具体的な技術の詳細については明らかにされていないが、同封されているリーフレットを見ると、PCでの再生/使用についての問い合わせ先はマクロヴィジョン・ジャパン・アン・アジアとなっており、併記されているURLを参照するとマクロヴィジョン社の「フェアフリーダムCD」(Fair Freedom CD、FFCD)技術がこのセキュアCDに使われていることが分かる。

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「フェアフリーダムCD」技術についてのサイト

 サイトによれば、FFCDは通常のCDプレーヤーで再生でき、PCでは専用プレーヤーソフトによって収録されている音楽データを再生、およびHDDへのコピーが行えるとされている。HDDへコピーされたデータについてはWindows Media Player(WMP)で再生できるほか、Windows DRMに対応した携帯プレーヤーへの転送が行えるとされている。

 また、専用プレーヤーソフトを使用すればCD-Rへの一括コピーが行えるほか、リッピングしたデータについては、WMPを使ってコンピレーションCDを作成することができるとされている。なお、FCCDに対応するOSはWindows XP/2000とされている。

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