生まれ変わった「Gガイド」、その実力を検証する(4/4 ページ)
DVDレコーダーのEPG(電子番組表)にもっとも多く採用されている「Gガイド」が、9月1日分から新データに変わった。番組名の省略の仕方や短時間番組の扱いに疑問の声も多かったGガイドだが、果たしてどう生まれ変わったのだろう?
では、出演者情報はどうだろう。今回は「明石家さんま」が出演している番組を検索するため、「さんま」でキーワード検索を行ってみた。「Gガイド」では6番組が抽出され、番組名に「さんま」が含まれていない番組もしっかり抽出されている。対して「ADAMS-EPG」は、番組名に「さんま」が含まれた3番組のみ。「Gガイド」のほうが、出演者情報も充実しているという結果になった。
期待を裏切らなかった「質」の改善
これまで、ことあるごとに苦言を述べてきた「Gガイド」だが、改善初日の内容を確認する限り、「生まれ変わった」といっても過言ではないほどの改善がなされている。これがユーザーの声が反映されたものなのか、クライアント(この場合、DVDレコーダーやPCメーカー)の声を反映したものなのかは分らないが、歓迎すべき改善であることに間違いはない。いわゆる「おまかせ録画」や「番組追跡録画」を採用したDVDレコーダーでも、EPG情報の問題で番組を録り逃した、ということは劇的に少なくなりそうだ。
東芝のデジタルレコーダーが採用している「DEPG」との比較が気になる人もいるだろうが、「RD-XS57」で確認した限り、「DEPG」の地上波アナログ放送の番組表は「ADAMS-EPG」とほぼ同じであった。電子番組表には「NHC」の表記があり、これはADAMS-EPG向けの番組表を製作している「日刊編集センター」の略称。つまり大元が同じなのだから、内容がほぼ同じなのは当然だ。従来は番組表の質で上回るとされた「DEPG」も、少なくとも現段階では「Gガイド」に水を空けられたことになりそうだ。
今回検証したのは改善初日。同社がどのような形で番組情報の充実や表記の統一を果たしたのかは分らないが、改善がプレスリリースにあった通りであったことには素直に評価したい。このクオリティが保たれるのではあれば、口うるさい消費者やライターから「これだからGガイドは……」と陰口を叩かれることもなくなるだろう。
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