第31回 スポーツと明るさとシャッタースピードの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)
秋といえばスポーツ。競技場でのプロのスポーツならともかく、運動場などで友人らのスポーツ姿を撮るのであれば普通の3倍ズーム機でもOKだ。今回は身近なスポーツを撮るポイントをお伝えしよう。
ゴルフを撮る
2番目に挑戦するのはゴルフの打ちっ放し。打ちっ放しだと被写体が動かないので簡単そうだけれども、実はそうじゃないのだ。
ではインパクトの瞬間を狙ってみよう。ゴルフのスイングって意外に速いので、シャッターを押すタイミングが難しいのだ。シャッターボタンを半押しにしてタイミングを測り、ここだってときに押すのだ。
しかしあまり早めに押すとこうなる。
実はデジカメによってシャッターを押した瞬間から実際に撮影されるまでのタイムラグ(レリーズタイムラグという)は異なるので、これは自分のデジカメのタイミングを覚えるしかない。覚えてしまえば、好きな瞬間を撮れるようになるはずだ。
この日は雨で天気も悪かったので、実はかなり暗い。そこでフラッシュを焚くことにした。フラッシュを焚くと動きを止めることができる。
実はデジカメって、フラッシュを焚いたときと焚いてないときで写りタイミングがちょっと違う。フラッシュを使う方が少しタイムラグがある。だから焚かないときと同じタイミングで押すとこうなる。
うまくいくと、このようにボールに当たる瞬間を捉えることができる。せっかくだから挑戦してみよう。
夜じゃなくてもフラッシュを焚いちゃうというのは、スポーツを撮るとき結構よい手。もちろん試合中などフラッシュの光が迷惑になるときはダメだけど、ゴルフの練習くらいならかまわないだろう。
同じような写真でも、フラッシュを焚いた方が人物がより明るく撮れて締まった写真になる。
ちなみにゴルフで動きが一番きれいなのは、インパクトの瞬間よりは、スイングがトップにあるときと、フォロースルー。その辺はしっかり押さえておきたい。
ゴルフのスイングチェックにデジカメを使いたい、という人はマルチ連写機能か動画機能を使おう。普通の連写ではゴルフのスイングに比べて連写速度が遅すぎて使えないのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.