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タッチセンサー付シャッターと超大型液晶が面白い──三洋「DSC-E6」レビュー(2/5 ページ)

さまざまな独自の試みが施された三洋電機の「DSC-E6」は、かなり徹底したコンセプトで作られた面白いコンパクトデジカメ。キーワードは「タッチセンサー付シャッター」と「超大型液晶パネル」だ。

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2つの使い方ができる液晶モニター

 この巨大な液晶モニターは23万画素とけっこう細かく、「フルスクリーン」と「2WAY撮影ガイド」の2種類の使い方ができる。「2WAY撮影ガイド」をonにすると、モニターの左上2インチ相当分をファインダーとして使い、下の余ったスペースを撮影ガイドに、右の余ったスペースを撮影情報表示に使うのだ。撮影には2.0型相当のスペースがあれば大して困らないわけで、面白い試みだ。

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背面。液晶パネルは3.0型と超大型で右に縦に操作系が並ぶ。一番上の円形はズームキーで上下にしか動かない。右下はグリップXactiと同じ十字スティックだ。液晶パネルは一部をファインダーに使っただけでも2.0型相当で十分なサイズ。下にガイドが表示される

 そのガイドは、撮影前は「シャッターに触れるとフォーカスを合わせます」。ピントを合わせると「フォーカスを□に合わせました」、合わなかったときは「フォーカスが合っていません」。

 フォーカスロックしたまま放置すると「シャッターチャンス」と表示して押し切ることを促すし、ちょっと暗いと「手ブレに注意してください」、さらに暗いと「手ブレします。カメラを固定して撮影してください」と表現が変わったりもする。

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フォーカスロックするとこのように親切なひとことが出ることも。かなり暗いとこの表示となる
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露出補正時もこのようにひとこと解説が入る。こういうのって意外に便利

 上の例を見てもわかるように、内容は「超初心者向け」。でも、何でも表示できる液晶モニターを「撮影ガイド」や「オンラインヘルプ」に使うのはアイデアとして素晴らしいし、実際、こういう機能を必要としている人は大勢いるはずなのだ。しかも、このガイドを簡単にon/offできるのもよい。

 DSC-E6のもうひとつの特徴「タッチセンサー付シャッター」も、「半押しがうまくできない」、あるいは「半押しという作業を知らない」人向けにつけられたものだ。

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上面には電源とタッチセンサー式のシャッターボタン。ボディが大きめのせいもあってかなり薄く感じる

 普通、AF付カメラで撮影するときは、「シャッターボタンに触れる」→「半押ししてAFロック」→「タイミングを見計らって押し切る」だが、タッチセンサーをonにすると、「シャッターボタンに触れるとAFロック」→「半押しでシャッターを切る」と1段階速く動作させられるのだ。

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シャッターボタンに触れてタッチセンサーがそれを感知すると青LEDが点灯する

 タッチセンサーの反応はややナイーブで、普通の「半押し」に慣れた人や、常にシャッターボタンに触れるクセがついている人には邪魔くさいのだが、シャッターボタンをついつい一気押ししちゃう人には、その前の「シャッターに触れた」段階でAFが働いてくれるので当人は「一気押し」したつもりでも実はAFがその前に働いてたってことになって都合がいい(実際、常にそううまくいくわけじゃないが、「一気押し」が多い人には有効そうだ)。

 もちろんタッチセンサーをオフにすると、半押し→全押しという普通のシャッターとして使えるので安心してよい。

 DSC-E6には他にも、メニューから項目を選んだときに小さな吹き出しが出る「ヘルプ表示」や起動時やモード変更時に声で知らせてくれる「音声ガイド」もある。

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