意外と使える“ハイライト再生”――三菱「DVR-HE50W」:レビュー(5/6 ページ)
三菱電機の「楽レコ」に2番組同時録画対応の「DVR-HE50W」がくわわった。ボリューム層向けの多機能モデルでは貴重なGRTも搭載し、スポーツ番組のハイライトシーンのみを自動再生する機能を備えるなど、久々にトピックの多い製品だ。
「ハイライト再生」とともに、本機(と姉妹機のDVE-HE10W)のみに搭載されているのが「オートカットi」だ。いわゆる自動CMカット機能だが、本編がモノラル、2カ国語放送以外でも有効な点が大きな特徴で、HDDレコーダーのメリットを生かし、番組の録画自体は丸々行いつつ、ダビング時にもCMカットを反映させることができる。
「オートカットi」は、録画時に本編とCMの境目と思われる部分に自動でチャプターを作成、チャプター間の時間なども考慮して本編のみと思われる部分を自動的にプレイリスト登録してくれる。本編のみを再生したい場合は、番組名で作成されたプレイリストの方を再生すれば良いという訳だ。これのプレイリストをダビングすると、本編のみのダビングが行える。
30分枠のバラエティ番組(ステレオ放送)を録画した場合に「オートカットi」で作成されたプレイリスト。番組開始前と終了後を除くとCMは3回なので、見事にCMカットされている。シーン2と3では右下にアイキャッチのロゴが見え、CM明けであることがわかる
もちろんオリジナルの録画番組は予約された時間が丸々録画されているので、誤って本編を取り逃すこともない。またCMの開始、終了部分にチャプターが設定されているので、編集機能を使ったCMカットにも応用できる。CMカットはキッチリしたい人にも非常に便利な機能だ。
高速起動も魅力、基本は抑えた使い勝手
付加機能はなかなか好印象の本機だが、では基本的な使い勝手はどうだろうか。まず、同社製品の特徴でもある高速起動は健在で、電源ボタンを押すとほぼ瞬時に画面が表示され、1.5秒後には録画を開始できる。すべての機能が利用できるようになるには少し時間がかかるのだが、即画面が出る、というだけでも気持ちは良いし、確かに急な手動録画には役に立ちそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.