HDDビデオカメラ「gigashot V10」にネットワーク対応の次世代機：CEATEC JAPAN 2005:（2/2 ページ）

東芝ブースには、発表されたばかりのHDDビデオカメラ「gigashot V10」のはやくも次世代機が展示されている。DLNAに準拠し、より柔軟なネットワーク構成に対応する。燃料電池も注目されている。

[渡邊宏，ITmedia]

　SEDを除くテレビ、DVDレコーダー、ポータブルオーディオなどは発表済みの製品展示がほとんど。HD DVDレコーダーやHD DVDプレーヤーも展示されているが、これらはHD DVDプロモーショングループのブースにも展示されていたものだ。

HD DVDプレーヤー

フルHDパネルを搭載した液晶テレビ「face Z1000シリーズ」とワイドXGAパネルの従来機を比較

ハイエンドDVDレコーダーの「RD-X6」

来場者の絶えない燃料電池コーナーでは発電デモ

　AV機器に比べると地味な印象はぬぐえないものの、常に来場者が絶えないが燃料電池コーナー。同社は以前よりノートPCや携帯電話などに利用できる小型燃料電池の開発を進めており、ポータブルオーディオプレーヤーに搭載しての実験も開始している。

　ブースではHDDオーディオプレーヤーに燃料電池を搭載、実際に稼働させて発電される電力をリアルタイムで表示するデモが行われている。この燃料電池はパッシブ型ダイレクトメタノール燃料電池（パッシブ型DMFC）と呼ばれるもので、デモが行われているHDDプレーヤーに搭載されている電池は300ミリワットの出力をもち、1回の燃料補給で約60時間の駆動が可能だ。

HDDオーディオプレーヤーに搭載した燃料電池の稼働デモ

地デジ対応小型テレビ

　こうした小型機器への燃料電池の搭載は、2005年6月に発表された「ダイレクトメタノール型で世界最小」という燃料電池ユニットの開発成功に起因するところが大きい。このユニットは22（横）×56（縦）×9.1（厚さ）ミリと小型なことから、ブースには搭載を想定したBluetoothヘッドセットや地デジ対応小型テレビなどのコンセプトモデルも展示されている。

ブースには同社のイメージキャラクターを務めるニューヨーク・ヤンキース 松井選手のサイン入りユニフォームも展示されている