ジョブズ氏、「HDDタイプのiPodはそろそろ交換だろう?」(2/2 ページ)
アップルコンピュータは都内で関係者向けのイベントを開催、スティーブ・ジョブズ氏による新iPodなどの発表プレゼンテーションがビデオで紹介された。新iPodは動画再生も可能だが、ジョブズ氏は「あくまでも大切なのは音楽だ」という。
いろいろなことがあったから“6”を発表しよう
最後の3つめはiTunes。「すでにiTunesは2億ダウンロードを越えており、9月7日にはiTunes 5を発表した。しかし、5週間のあいだにいろいろな事(笑)があったので“6”を発表しよう。新バージョンには4つの新機能がある」
ジョブズ氏の紹介した4つの新機能は、人へ曲やビデオをプレゼントできる「Gift」、iTunes Music Storeの楽曲にコメントを付けることができる「Customer Review」、iTMSの購入履歴などを参考にユーザーが好みそうな楽曲を案内する「Just for you」、と「ビデオ購入」。
すでにいくつかの地域のiTMSでは試験的にビデオコンテンツの提供が行われていたが、今回開始されたビデオ販売では、米iTMSで2000本以上、日本のiTMSでも100本以上のミュージッククリップが用意される。コンテンツ保護にはFairPlayが利用されおり、新発表されたiPodへの転送も可能だが、音楽とは異なりCD/DVDへの書き込みはできないようになっている。
「これで3つの発表は終了だが、実はまだ言うことがある」とジョブズ氏が発表したのが、米3大ネットワークの1つ、ABCとの提携によるテレビコンテンツの販売だ。まずは「LOST」「Desperate Housewives」などの番組が販売開始され、放送翌日から購入できる。価格は1コンテンツ1.99ドル。
「音楽が大事だ」
「“映像を購入し、視聴し、持ち運ぶ”これだけのことを成し遂げた。関係のスタッフに大きな拍手を送りたい」
ジョブズ氏は新iPod/iTunesの投入によって、映像コンテンツの配信(iTMS)・視聴(Mac/iTunes)・携帯(iPod)というスタイルを作り出したことについて関係スタッフにねぎらいの言葉をかける。
しかし、「こうしたイベントを行うたびに、結局は音楽が大切だということを感じている」ともコメントし、あくまでも同社としては音楽をメインのコンテンツとして行く考えを示した。
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