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単焦点レンズが似合うフルサイズのデジ一眼――キヤノン「EOS 5D」〜広角レンズ編レビュー(4/4 ページ)

キヤノン「EOS 5D」は、フルサイズのCMOSセンサーを搭載しつつ、実売30万円台半ばの低価格を実現した話題作。レンズ本来の焦点距離を生かし、ボケ味のある撮影を楽しめる。その魅力に迫ろう。

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広角単焦点レンズでスナップを楽しむ

 以下の作例では「EF24mm F2.8」、「EF28mm F1.8 USM」、「EF35mm F2」の3本を使い、絞りを開け気味にして、比較的至近距離の被写体を狙った。APS-Cサイズのデジタル一眼レフ機やコンパクトデジカメとは一味違ったボケ描写を確認できると思う。

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望遠レンズのように背景が完全にボケるのではなく、周囲の状況が分かる程度にボケるのが広角レンズによるボケの魅力だ。レンズは35mm、絞りはF2.2
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ローアングルに構えることで、地面に前ボケが生まれ、犬の表情のみが強調された。レンズは35mm、絞りはF2.2
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同じくローアングルからノーファインダーで撮影。逆光気味だったが、コントラストやカラーバランスは良好。レンズは24mm、絞りはF4
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ごちゃごちゃした背景でも、絞りを開けることでボカし、メインの被写体だけを引き立たせられる。レンズは35mm、絞りはF2.8
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ピント合わせには細心の注意が必要。EOS 5DのAF測距点は、画面の中央付近に集まっているが、もう少し画面の周辺部にあったほうがわたしには使いやすい。これは要望。レンズは35mm、絞りはF2
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AF測距点は中央のセンサーが最も高精度だ。ただし、シャッターチャンスを優先した撮影で中央の測距点を使うと、フォーカスロックをして構図を整える時間的余裕がなく、つい日の丸構図になりがち。レンズは35mm、絞りはF2
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こちらは意識して日の丸構図を避けた。まるで標準か中望遠レンズだと勘違いするくらい、背景はボケている。レンズは35mm、絞りはF2.8
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根が無精なので全カットAFで撮っているが、これくらいの接写では、本来はマニュアルフォーカスを使うのがセオリーかもしれない。レンズは35mm、絞りはF2.8
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目をどんなに薄目にしても、肉眼ではこんなボケは生じない。ボケ撮影にハマると、病み付きになるくらいだ。レンズは28mm、絞りはF1.8
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画素数の多さなど、まったく関係のないボケボケの写真だが、これこそが狙い通りである。レンズは35mm、絞りはF2
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背景はまるで絵にならない住宅や曇り空だったが、ボカしてしまえば、それなりのイメージカットになる。レンズは24mm、絞りはF2.8
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開放F値が明るいレンズは、ボケの利点だけでなく、暗所でもあまり感度を高めずに手持ちで撮影できるメリットがある。レンズは28mm、絞りはF1.8で、感度はISO400を選択
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感度をISO800にセットし、1/20秒の低速シャッターを手持ちで撮影した。レンズは28mm、絞りはF2
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