H.264は気が付くと身近な存在になっているはずだ:インタビュー(2/2 ページ)
動画コーデック「H.264」は圧縮効率が高く、高画質なことから次世代DVDや新iPodにも採用されており、さまざまな場所で活用される事が期待されている。H.264の書き出しにいち早く対応したQuickTimeの担当者に、H.264の持つ可能性について尋ねた。
――現在はDVDビデオベースの製品が多く出回っている事もあり、映像コーデックのデファクトスタンダードはMPEG-2かと思います。MPEG-2からH.264へシフトするタイミングはいつごろになると思いますか。
カサノヴァ II氏MPEG-2も優れた技術であり、まだまだ使われていくでしょう。しかし、よりファイルサイズを小さくしたい人は積極的にH.264を選択していくはずです。両者はあるタイミングで一斉に入れ替わるのではなく、オーバーラップしていくと考えています。
携帯機器やケーブルテレビ、衛星放送のジャンルでは早い段階でH.264にシフトしていくと思いますが、それ以外のジャンルでは気が付くとコーデックがH.264になっているというイメージを持っています。
――H.264というテクノロジーを私たちはどのように活用し、楽しめばいいでしょうか?
カサノヴァ II氏プロフェッショナルの方にはまず、H.264が実現するHD映像のすばらしさを理解してもらいたいと考えています。SDとはまったく違う映像表現がある事に気が付くでしょう。一般ユーザーの方にはQuickTime7 Proなど対応ソフトウェアを使って、映像を実際にクリエイトしてもらいたいですね。WindowsでもMacでも関係なくH.264の映像に触れる事ができます。新しいiPodでH.264の映像を見てもらうことが、H.264を楽しむ第一歩にふさわしいでしょう。
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