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スピーディなAFと高画質の高感度モード――キヤノン「EOS 5D」〜標準・中望遠レンズ編レビュー(2/4 ページ)

キヤノン「EOS 5D」は、35ミリフルサイズの有効1280万画素CMOSを搭載したデジタル一眼レフ機。前回の広角レンズ編に続き、こんどは標準や中望遠の単焦点レンズを使って、EOS 5Dを味わってみよう。

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 もの足りないのは、秒間3コマの連写スピードだ。10万円前後のエントリー機ならこのスピードでも納得できるが、実売30万円台のカメラとしては不満が残る。もっとも、仮に秒間3コマではなく、秒間5コマだったらもっといい瞬間が撮れる、と言うつもりはない。撮る被写体にもよるが、3コマでも、5コマ、8コマでも、どのタイミングでシャッターを押すかが重要であり、なにがなんでも連写スピードが速いのがいいとは思わない。

 ただ、例えばオートブラケットを使って連写をするときなどは、秒間3コマ以下のカメラと、秒間5コマ以上のカメラとでは、撮っているときのフィーリングがずいぶん違う。秒間3コマではちょっと待たされる印象がある。EOS 5Dの後に、秒間5コマのEOS 20Dやニコン「D200」を使ったりすると、特にその差を感じる。

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鳴きながら水辺を歩く様子を連写モードで撮影した中の1枚。ピントは口元に合わせた。レンズは135mm、絞りはF2.8
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模型のようにも見えるが、水族館のガラス越しに撮った魚。泳ぎながら突然口を開けた瞬間をとらえた。レンズは50mm、絞りはF1.8
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足を上げてカメラに向かってポーズを取ってくれた(?)瞬間を撮影。ピントが合った部分はシャープに写った。レンズは135mm、絞りはF2.8
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このカットと下のカットは、連写モードで続けて撮った2枚。この価格帯のデジカメとして秒間3コマは不満ではあるが、これくらいの瞬間なら問題なく撮れる
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EOS 5Dのレリーズタイムラグ75msや、ファインダー像の消失時間145msというスペックは、下位モデルEOS 20Dより見劣りがする。本来は、このような被写体はあまり得意なカメラとはいえない

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