レビュー
スピーディなAFと高画質の高感度モード――キヤノン「EOS 5D」〜標準・中望遠レンズ編:レビュー(3/4 ページ)
キヤノン「EOS 5D」は、35ミリフルサイズの有効1280万画素CMOSを搭載したデジタル一眼レフ機。前回の広角レンズ編に続き、こんどは標準や中望遠の単焦点レンズを使って、EOS 5Dを味わってみよう。
無駄を省いたシンプルな機能と操作性
EOS 5Dは、アレもできます、コレもできますといった多機能をうたうカメラではない。ユーザーターゲットを写真やカメラの愛好家層に絞り、エントリー層向けの機能はばっさりと省いている。
撮影モードは、全自動モード、プログラムAE、シャッター優先AE、マニュアル露出、バルブ、および好きな設定を登録できる「カメラユーザー設定モード」の計6モードのみで、シーンプログラムモードには対応しない。内蔵ストロボも搭載しない。
またプロ仕様のEOS-1Dシリーズのように、機能や操作性を細かくカスタマイズできるわけではなく、メニューの構成は比較的シンプルだ。メニュー内の「カスタム機能」からは、背面SETボタンへの機能の割り当て、長秒時露光のノイズ低減、露出補正のステップ数などの21項目を設定できるとはいえ、必要最小限のものに絞られている。
ただし画質に関しては、新機能のピクチャースタイルによって、シャープネス、コントラスト、色の濃さ、色合いなどを自由に調整可能だ。ここでの作例にはすべて初期設定の「スタンダード」を選んでいるが、用途や好みの応じてピクチャースタイルを切り替えて使うといい。
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