広さも内容も“CES No.1”――Samsungブースを見てきた:2006 International CES(2/3 ページ)
今年もSamsung ElectronicsのブースがCESの話題を集めている。「CESでナンバーワン」の呼び声も高い注目ブースの最新トレンドを見てきた。
ポータブルガジェット関連も豊富
小さくて高機能なガジェットも、同社の得意とするところ。当然、ポータブルAV関連の展示もにぎやかだ。
人だかりができていたのが“Samsung版iPod nano”ともいうべき大容量フラッシュメモリ型プレーヤー「YP-Z5」。PlayForSure対応のMP3/WMA再生機だ。JPEG画像の再生も行える1.8インチのカラー液晶を備えながら、4Gバイト版iPod nanoにも採用されている自社メモリを使うことで、4Gバイトタイプで249ドルという価格を実現している。
このYP-Z5のように、展示されているポータブルガジェットには大容量のメモリを搭載している製品が数多く見られた。HDDに比べて読み書きも速くて低消費電力、耐衝撃性も高いフラッシュメモリは、持ち歩く携帯機器にはピッタリ。自社生産でコストの課題もクリアできる同社の強みを生かした提案だ。
デジカメにも大容量フラッシュメモリ内蔵タイプ。この「SC-MC15」は512Mバイトのフラッシュメモリを内蔵する5メガCCD搭載デジカメだ。スタイリッシュな薄型ボディに、デジカメ機能のほか、MPEG-4ビデオカメラ、MP3プレーヤー、ICレコーダー、USBストレージ、Webカメラと計6つの機能を装備。それぞれの機能は側面の大きなモードダイヤルで簡単に切り替えられる
衝撃に強いフラッシュメモリの特徴を生かした製品が、“スポーツカムコーダー”と名づけられた「SC-X210L」だ。68万画素のCCDを搭載したMPEG-4ビデオカメラで、1Gバイトのメモリを内蔵する。
耐衝撃性に優れた手のひらサイズのボディのほかに、外付けのワイヤードCMOSカメラ(23万画素)を用意。防水仕様でヘッドバンドで頭部などに取り付けることもできる。ブースでは、MTBにSC-X210Lを搭載した例や、別体カメラ部をワイヤレス仕様にした「SC-X210LW」などを紹介していた。
モバイルフォンコーナーも大人気
北米でSamsungのブランド力を高めた製品の1つとして携帯電話がある。機能だけでなくデザイン性にも優れた同社のモバイルフォンは、“COOLな企業”というイメージをユーザーに植えつけた。
今回、モバイルフォンコーナーで注目を集めたのが、3G(FOMA)の通信方式をベースにした高速パケット通信技術「HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)」のデモ。3.6Mbpsという超高速データ伝送のデモンストレーションは世界初の試みだ。
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