レビュー
1020万画素で20万円を切るデジ一眼――ニコン「D200」:レビュー(4/5 ページ)
昨年12月に発売したニコン「D200」を使ってみた。APS-Cフィルムサイズの1020万画素CCDを備え、秒間5コマの高速連写ができる中級クラスのデジタル一眼レフ機だ。
トータルバランスとコストパフォーマンスが優秀
D200の撮像素子は1020万画素CCDだ。当然といえば当然だが、600万画素クラスの「D50」や「D70s」よりも明らかに解像感が高い。A4以上のプリントも安心して楽しめる。これまでの「D2X」ではボディサイズや価格に抵抗があったが、かといって「D50」クラスの画質や機能では満足できないニコンユーザーにとって待望の製品に違いない。
解像感だけでなく、階調の再現性や高感度時の画質、オートホワイトバランスの安定感などもニコン製品のトップレベルである。他社では、性能や価格帯でキヤノン「EOS 20D」あたりがライバルになるが、カスタマイズ性の豊富さと液晶モニターの見やすさで大きく差を付けている。
バッテリの持久力がもう少しあればと感じたが、それ以外に目立った不満はなかった。デザインについては好みの問題だが、もっと遊びや色気があってもいいと思う。外見も中身も非常に真面目な作りで、それがニコンらしいといえば、そうかもしれない。
D200は長く使えるカメラになるだろう。中級デジタル一眼レフ機のひとつの基準になるといってもいい。だが、これはこれとして今後は新しいチャレンジのニコン製品も見てみたい。
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