レビュー
魚の視覚で世界を切り取る――デジタル対応魚眼レンズ5本撮りくらべ:レビュー:デジ一眼「2本目のレンズ」(5/5 ページ)
昨年末から今年にかけ、シグマ、ペンタックス、オリンパスの各社からデジタル対応の魚眼レンズが相次いで登場した。このジャンルの先駆けであるニコン製の魚眼レンズとあわせ、計5本の魚眼レンズを試してみよう。
ただし「Nikon Capture」のフィッシュアイ変換機能は、ニコン「AF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mm F2.8G」のみのサポートで、ほかの魚眼レンズで撮った画像は変換できない。他社の魚眼レンズの場合は、これ以外の変換ソフトを使うといい。
以下の作例では、フリーウェア「Panorama Tools」を使って、魚眼を超広角に変換してみた。「Panorama Tools」は、「Photoshop」や「Paint Shop Pro」などのレタッチソフトのプラグインとして利用できる。
設定画面では画角などを入力する必要があり、その数値によって補正結果は異なる。今回の5本の魚眼レンズすべてで試してみたが、いずれもきれいに広角変換できた。周辺部になるほど画質が荒れるのは仕方ないが、超広角レンズの代用になるメリットは大きい。
といっても、どの画像も必ず変換すべきとはいわない。構図や被写体によっては、魚眼の歪みがあったほうが、むしろ自然に見えるものもある。撮り方の工夫と後処理の両面から、魚眼レンズの魅力をぞんぶんに堪能したい。
オリンパス「ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye」の作例を「Panorama Tools」で広角に変換。元画像の水平画角を140度、出力画像の水平画角を120度にセットした
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