RDらしさを増したデジタル放送時代の“3 in 1”、東芝「RD-XV81」:レビュー(4/4 ページ)
東芝からデジタル放送対応のVHS一体型DVDレコーダー「RD-XV81」が登場した。同社初のデジタル放送対応「3 in 1」というだけでなく、HDDへの「W録」、ネット機能、スカパー!連動など、よりRDらしさが増した点に注目だ。
書き込み品質はTS録画した番組のダビングも含めこれには太陽誘電製の8倍速対応メディア「TYG02」を利用した(16倍速対応メディアがないため)。結果はグラフとキャプションも参考にしてほしいが、RD-XS57/X6と同様にDVD-Rの16倍速書き込みは推奨メディアを用いたにも関わらずあまり褒められた結果ではない。
ただし、DVD-Rでも4倍速相当となる「静音モード」や、TS録画した番組のダビング(ダビングには再生時間分を要し、実書き込み速度は不明)は極めて優秀で、6倍速となるDVD-RWも同様に優秀だった。書き込み品質にこだわるなら「静音モード」で4倍速書き込みを利用した方が間違いはなさそうだ。
フルスペック化の「ネット de ナビ」も魅力の3 in 1
「RD-XV81」の目下のライバルは、松下「DMR-EX200V」となるだろう。単体利用を前提にすれば自動録画や編集、ダビング機能では「RD-XV81」が勝るが、「DMR-EX200」はS-VHS再生機能、HDMI対応といった点で勝る。クリエイブ派なら「RD-XV81」、基本スペックにこだわるなら「DMR-EX200V」といった所だろうか。ただし、店頭ではHDDが250Gバイトと同容量でありながら「RD-XV81」の方がリーナズナブルに販売されており、S-VHS再生機能を重視しないのであれば、「RD-XV81」はお買い得に見える。
もっともネットワーク機能まで視野に入れると俄然「RD-XV81」は魅力的だ。同社の従来の3 in 1製品では省略されていた「ネットdeダビング」「ネットdeモニター」が利用可能となっており、この2つの機能はRDシリーズを選択する上で重要視する人も決して少なくない。またPC連携なんか使わない、といった人でもEメールでの録画予約は魅力に感じる人は多いだろう。とにかくこれ1台でさまざまな利用に対応できるという意味で、極めて魅力的なDVDレコーダーであることは間違いない。
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