マランツ、フルHD対応の高コントラストDLPプロジェクター
マランツはフルHD対応のDLPプロジェクター「VP-11S1」を6月より販売する。6500:1の高コントラスト比を誇るほか、大口径カラーホイールや新型ビデオプロセッサなども備える。
マランツ コンシューマー マーケティングは4月17日、フルHD対応のDLPプロジェクター「VP-11S1」を6月より販売すると発表した。価格は189万円。
新製品は米テキサス・インスツルメンツのチップを搭載した、DLP(Digital Light Processing)方式のプロジェクター。1920×1080(デバイスサイズは0.95インチ)の解像度を持ち、フルHDの映像を投射することが可能になっている。
フルHDパネルの搭載にあわせ、投射系レンズに内蔵する電動アイリスの絞り(F値)設定も、コントラストを重視した6.0と明るさを重視した3.0の2つを備える。F値6.0時のコントラスト比は6500:1となっており、高いコントラスト感を得ることができる。
98ミリという大口径のカラーホイールには、流体軸受けモーターを採用。カラーセパレーションを低減したほか、フィルターにはRGB各色×2とNDフィルターの7層構造を採用したことによって、HD映像にふさわしい色表現領域を実現したという。ビデオプロセッサにはフル10ビット処理の「GF9351」(GENNUM製)を搭載した。
レンズはコニカミノルタ製で、上方向最大165%、下方向最大85%のレンズシフトと1.45倍のズームを備える。投射画面サイズは70〜250インチ。インタフェースはHDMI×2、コンポーネント×2、S端子×1、D-Sub 15ピン×1など。RS-232Cとトリガー端子も備えており、多彩なインストールに対応する。
サイズは405(幅)×158(高さ)×481(奥行き)ミリ、13キロ。本体シャーシはシリーズ製品ではおなじみのアルミダイキャスト製で、各部シールド材や外装へのニッケルメッキ処理などによって輻射ノイズはもちろん、外来ノイズや光漏れなどにも対応が施されている。
関連記事
- マランツ、VPシリーズのノウハウを受け継いだDLPプロジェクター
マランツはDarkChip2を搭載したハイビジョン対応DLPプロジェクター「VP8600」を12月より販売開始する。高級機種「VP」のノウハウを受け継ぎながらも、低価格を果たした。 - 2006 International CES:画質を改善するビデオプロセッサたち
定画素における映像処理の重要性は以前から叫ばれてきたが、パネルレベルでの画質が向上してくると、映像処理チップの優劣がハッキリしてくる。「2006 International CES」の会場で、北米を拠点にする映像処理チップメーカー2社のビデオプロセッサを取材した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.