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大と小、フルHDの競演第2回国際フラットパネルディスプレイ展(1/2 ページ)

第2回国際フラットパネルディスプレイ展が開幕した。松下の103型PDPやソニーの82型液晶といった大型展示が存在感を示す一方、パイオニアの50型プラズマモニターなど、従来は難しいとされていた大きさでフルHDを実現した製品にも注目が集まっている。

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 第2回国際フラットパネルディスプレイ展(Display 2006)が東京・有明の国際展示場で開幕した。展示会場では、松下の103型PDPやソニーの82型液晶といった大型製品が圧倒的な存在感を示す一方、同日発表されたパイオニアの50型プラズマモニターやFHPの42型PDPなど、従来は難しいとされていた大きさでフルHD解像度を実現したPDPにも注目が集まっている。

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松下の103型PDP。1月の「2006 International CES」でお披露目した
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同じく50型PDPの試作機

 松下電器産業ブースのメインは、なんといっても103インチの大迫力プラズマテレビだ。セルピッチ1.182ミリのフルHDで、画面寸法は2269×1277ミリ。試作機ではあるが、同社は年内の製品化を目指して開発を進めている段階だという。同じくフルHD解像度の50型PDPも製品化を前提としており、少なくとも業務用モニターとしては年内に販売する見込みだという。

 ソニーブースでは、新しい動画色空間規格の「xvYCC」に対応した82型液晶テレビを展示している。xvYCCは、現在のテレビで使われている動画色空間規格と静止画で使われる“sYCC”規格をもとに拡張した広色域色空間規格。現行テレビ放送の色空間規格に対して約1.8倍の広い色彩が表現できる。

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xvYCC対応の82型液晶テレビ

 試作機では、LEDを使った「トリルミナス・バックライトシステム」により色空間を広げている。新しい「BRAVIA」でも「ライブクリエーション」という広色域バックライトシステムで色の再現力を向上させたが、xvYCCやLEDバックライトシステムも、その延長線上に位置づけられている。

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BRAVIAのカットモデル。新バックライトシステム「ライブクリエーション」をみることができる

 「xvYCCも“色を訴求していこう”という戦略の一環だ。従来のCCFL方式(冷陰極蛍光管)では、NTSCが持つ色域の約70%しかカバーできなかったが、ライブクリエーションでは約91%にまで拡大した。それを100%以上にするのがLEDバックライトシステム。さらに“余力”がある状態になる」(同社)。

 余力を生かすには現在のNTSCが持つ色域では足りない。ならば、一緒にxvYCCを推進しようというわけだ。

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