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広角がトコトン楽しめるハイエンドなマニュアル機――LUMIX「DMC-LX2」(3/5 ページ)

16:9 CCD搭載「DMC-LX2」は、従来機より画素数・ISO感度・操作性が向上してグッと完成度が高くなった。広角だけでなく、露出、フォーカス……とイロイロいじりながら撮影を楽しみたい人にお勧めだ。

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メニューは従来通り。全部で4ページもある。ちょっと横に伸びている分バランスはイマイチだけどしょうがないか
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ホワイトバランス微調整はスティックや十字ボタンで細かくセットできる

 MENUボタンを押すと画面にメニューが出てきて細かい設定ができる。今回の注目はホワイトバランスの微調整。従来モデルからそれは可能だったが、LX2ではアンバーからブルーに加えて、マゼンダからグリーンの軸を加えて、2次元的に微調整が可能になり、色かぶりも調整できるようになった。液晶画面を見ながら微調整するのは難しいが、ややこしい照明の室内で撮るときや意図的にちょっとホワイトバランスをずらしたいときに便利そうだ。もちろん普通にカスタム設定もできる。

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シーンモードは多彩。ここで右キーを押すと各モードの解説が表示される

 シーンモードも搭載。モードダイヤルの項目配置が微妙に変わり、再生モードを挟んで上にPASMと動画が、下にフルオートとシーンと配置された。つまりフルオートやシーンモードを使う人と、マニュアル系を駆使する人向けに分けたのだと思う。

 シーンは全部で18個。スポーツや星空、料理、赤ちゃん(1と2がある)など結構たくさん用意されている。

 もうひとつ動画機能も注目。16:9だと1280×720ピクセルのQuickTimeムービー(MotionJPEG圧縮)を撮れるのだ。HDTVでいう720Pの解像度である。その分ファイルサイズも膨大になるが28ミリのワイドムービーもなかなか迫力があって面白い。

ハイエンドなマニュアル系コンパクト機としてお勧め度は高い

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底面にバッテリーとSDメモリーカードスロット。4Gバイト以上のSDHCカードにも対応する

 バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA規格で約300枚。重さは撮影時で200グラムちょっと。性能を考えると悪くない数値だ。

 最近、このクラスのハイエンドなマニュアル系コンパクト機が元気ないだけに、LX2の存在は貴重だし、使っていて楽しいカメラでもある。大きさもほどよくてグリップもなかなかしやすく、そういう意味でも悪くない。

 ただ、レンズキャップをつけると3ミリ厚くなるのは残念。コンパクト機はやはり収納時の薄さを気にしてしまうからだ。もうちょっと薄いレンズキャップにはできなかったかと思う。

 でもLX1が正常進化し、完成度が上がって、より魅力的になったのは確かで、2006年のLUMIXの中ではイチオシ。3種類のアスペクト比を楽しみ、ワイドな写りを楽しみ、さらに自分で露出やフォーカス、ホワイトバランスをいぢりながら撮影を楽しみたい人にお勧めしたい、なかなかよいデジカメである。

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