新映像エンジンDIGIC III搭載で広角28ミリ、「IXY DIGITAL 900 IS」を試す:レビュー(3/4 ページ)
コンパクトデジカメの定番「IXY DIGITAL」の新モデルは新映像エンジン「DIGIC III」や広角28ミリなどの新機能を搭載しながら、美しいデザインと使いやすいインタフェースを併せ持っている。早速試してみた。
高いレベルに到達したIXY DIGITAL
本体背面には2.5型の液晶モニタを搭載。画素数も約20.7万画素と高精細で、見え方もよく、視野角も広い。液晶の質もいいが、相変わらず光学ファインダーを搭載している点は素直にキヤノンの良心だと思う。
再生はモードダイヤルを再生の位置にあわせる。再生間隔などのレスポンスは不満のないレベル。
再生画面。シャッタースピードや絞りは表示されない。撮影中も、手ブレ警告が出たときにだけシャッタースピードが表示され、絞りは常時非表示。このクラスではそれほど必須でもないかもしれないが、できれば表示してほしい
撮った画像を見て、いったん電源を落としてからまた画像の続きを見たいときに便利な機能として「再生レジューム」機能を搭載。再生と再生の間に撮影しなければ、電源を切っても、最後に見た画像から再び閲覧できる。
再生機能としては、撮影直後の画像確認時に、画像の全体とピント位置を拡大した画像の2画面を表示する「フォーカスチェッカー」や、画像に「人物」「風景」などのカテゴリーを付与して分類する「マイカテゴリー」といった機能を搭載。
1画面9コマまでのサムネイル表示、本体を縦にすると画像の縦横も追従して閲覧できるSIセンサーなどは従来通り。10/100枚、日付ごとなどで画像を閲覧できる「ジャンプ機能」はインタフェースが変更になり、より分かりやすくなった。
また、撮影時に色合いを変化させる「マイカラー」が再生時にも適用できるようになった点も新機能だ。
総じて900 ISは、欠点らしい欠点の見つからない、その意味ではキヤノンらしいモデルだ。しかし、単純に欠点が見つからないだけでなく、広角28ミリ、IS、ISO1600の高感度、顔認識など、その性能は高いレベルに到達したと感じる。このカメラを使っていれば、日常の撮影で困ることはほとんどないだろう。
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