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データビューワになる薄型デジカメ――カシオ計算機「EX-S770」レビュー(3/5 ページ)

カシオ計算機「EXILIM CARD EX-S770」は、同社の薄型スタイリッシュ機の最新作だ。従来から受け継いだ様々な撮影機能に加え、パソコン上のデータを転送して持ち運べるデータキャリング機能を新搭載した。

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発色やレイアウトを選べるワイド液晶

 EX-S770のカメラとしての機能や使い勝手は、これまでのEXILIMを継承している。位置付けは、昨年発売した「EX-S600」の後継機で、CCDの高画素化や液晶の大型化を図っている。

 デザインは、EX-S600から一新した。従来のEX-S600やEX-S500では、天面から側面にかけて斜めに鋭くカットしたボディラインや、四角形に統一した背面ボタンなどが個性だったが、このEX-S770ではより丸みを生かしたフォルムになった。幅と高さ、奥行きがそれぞれ増し、重量も少しアップした。今どきは数値の最小や最軽量を競う時代でもなく、やや大型化したとはいえ胸ポケットにも収まる薄型軽量ボディだ。

 液晶は、一般的な液晶よりもやや横に長い、アスペクト比14:9の2.8型ワイドTFTを採用。今春発売した「EX-Z1000」の液晶と同等のもので、表示を細かくカスタマイズできる点も同じだ。

 背面のDISPボタンを押すと「レイアウト」、「情報」、「明るさ」、「画質」の4項目が表示され、情報表示のオン/オフや表示の発色傾向などを調整できる。このうち「画質」には、「ダイナミック」、「鮮やか」、「リアル」、「ナイトモード」、「パワーセーブ」の5モードがある。これらを切り替えても、撮る画像の傾向が変わるのではなく、あくまで液晶表示の色調の違いだ。例えば「ダイナミック」にしておくと、液晶上ではメリハリの効いた表示になるが、実際に撮った画像は落ち着いた色調、というケースもある得る。なるべく一致させたい場合は「リアル」を選ぶといい。

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奥行き17.3ミリのスリムなボディ。シャッターボタンや電源ボタンはやや前に傾いて配置されている
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上部には、左から順にDATAボタン、DISPボタン、再生と撮影のダイレクトボタンを搭載。背面の右上には動画専用の撮影ボタンがある
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DISPボタンを押し、表示メニューの「画質」を選択中の画面。まぶしい環境では高コントラストになる「ダイナミック」、人に見せるときは見栄えのいい「鮮やか」、撮影画像に忠実に表示したいときは「リアル」、暗所では「ナイトモード」、節電したいときは「パワーセーブ」がそれぞれ推奨されている
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表示メニューの「レイアウト」→「ノーマル」を選んだ状態。4:3の通常のアスペクト比で撮る場合は、画面の左右が黒く縁取られる
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表示メニューの「レイアウト」→「操作パネル」を選んだ状態。画面の右端に各種の撮影設定が縦一列で表示され、背面十字ボタンの操作で各項目をダイレクトに調整できる

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