新REGZAから3層HD DVD-ROMまで――東芝ブースの見所:2007 International CES(2/2 ページ)
東芝ブースの主役は、先日発表された新「REGZA」シリーズと低価格のHD DVDプレーヤー。また、北米HD DVDプロモーショングループのカンファレンスで紹介された最大51GバイトHD DVD-ROMの実物を見ることができた。
今後登場する技術や試作機を積極的に展示しているところも東芝ブースの特徴だ。その多くは「CEATEC JAPAN」に出展されたものだったが、初めて公開されたものをチョイスしてみよう。
SD-SDは、暗号化された音楽などのコンテントと再生用のキーをユーザーエリアにおいておき、ユーザーキーだけをSDカードに入れてCPRMで保護する仕組みだ。これにより、コンテンツ自体はカーオーディオやホームオーディオといった複数の機器にコピーしておき、ユーザーキーの入ったSDカードだけを移動して再生できる。カードとユーザーを紐付けることで、著作権を保護しながらユーザーの利便性を向上できる。
もっとも、東芝ではカーオーディオ機器を扱っておらず、またミニコンポなどのAV機器もほとんど作っていない。このため、パートナーになるメーカーと交渉を進めている状況だという。
また、DLNAコーナーでは、同社が独自開発したDLNA機器向けの新機能を紹介している。たとえば、再生中のコンテンツを一時停止して、別の部屋(クライアント)から続きを再生できる「ポーズ&レジューム」、離れた部屋からサーバ機器の電源を入/切できる「リモートオン/オフ」、そして宅内にサーバ機能を持つレコーダーやPCが複数あっても、まるで1つのローカルディスクのように扱えるGUIだ。
現在のDLNA対応機器では、コンテンツを再生する場合にまずサーバを選ぶ。しかし新しいGUIでは、日付やタイトルといった条件により、各サーバを跨ったコンテンツ一覧を表示してくれる。手間が省けるうえ、どこのレコーダーで録画したか忘れてしまっても対応できる便利な機能だ。同社では今後、規格化をDLNAに提案していくという。
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