レビュー
従来比400%のダイナミックレンジ――富士フイルム「FinePix S5 Pro」:レビュー(4/4 ページ)
富士フイルム「FinePix S5 Pro」は、大面積で感度が高いS画素と小面積で階調を広げるためのR画素を組み合わせ、S画素のみの従来型ハニカムCCDに比べ400%の広ダイナミックレンジを実現したデジタル一眼レフ機だ。
豊かな階調表現とクリアな発色
以下の作例は、ことわりのないものはフィルムシミュレーションの「スタンダード」を選択し、ダイナミックレンジはオートに設定した。レンズは1枚目以外はすべて「AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)」を使用。画質はJPEGの最高画質を選んでいる。
画質は、斜めの直線に見られるジャギーが気になる場合もあったが、全体としては納得できる高画質だ。ほかのカメラでは得がたい階調の豊かさと、高感度時のノイズの少なさは特に魅力といえる。私の場合、ニコンに限らずひとつのデジカメを長く使っていると、その画質に飽きる場合がある。そう感じる人にとっては、FinePix S5 Proの画質は耐え難い誘惑だろう。
関連記事
- 美しい肌の色にこだわりました――「FinePix S5 Pro」開発者インタビュー
富士フイルム「FinePix S5 Pro」は、新開発のスーパーCCDハニカム「SR Pro」と新しい画像処理「リアルフォトエンジンPro」を搭載したデジタル一眼レフ機だ。その商品企画担当者に開発の狙いをうかがった。 - 富士フイルム、顔認識機能を備えたデジ一眼「FinePix S5 Pro」
富士写真フイルムはデジタル一眼レフカメラ「FinePix S5 Pro」を発表した。ボディデザインを一新したほか、顔認識機能も搭載。 - 顔を見つけるスピードは負けません--富士フイルム
Photokinaの富士写真フイルムブースは、「失敗写真を劇的に減らす」顔検出機能を大々的にアピール。同機能搭載デジカメ「S6500fd(日本名:S6000fd)」のほか、新コンパクト「31fd」やデジ一眼「S5 Pro」もお披露目。 - 富士フイルム、顔検出機能付きデジ一眼「FinePix S5 Pro」の国内販売を決定
富士フイルムは、デジタル一眼レフカメラ「FinePix S5 Pro」を2007年1月下旬より販売開始する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.