三洋、2GメモリとPCM録音モード搭載のICレコーダー“Xacti”
三洋電機は“Xacti”ICレコーダー「ICR-PS285RM」を発売する。業界最大となる2GバイトメモリやPCM録音モード、高感度マイクなどを搭載
三洋電機は2月21日、“Xacti”ICレコーダー「ICR-PS285RM」を3月10日より販売開始すると発表した。「業界最大」(同社)となる2Gバイトのメモリを搭載しており、価格はオープン。実売想定価格は3万3000円前後。
新製品は「ステレオ録音」「電池で長時間駆動」「PCとの親和性」といった同社製ICレコーダーの特徴を踏襲しながら、音楽録音にも耐える高品質マイクとレベルメーターを新たに装備した。
高品質マイクと大容量メモリを活用するため、録音形式にリニアPCMを追加。高音質での録音を可能にしている。リニアPCMでの録音時間可能時間は約3時間10分。録音モードにはPCMのほか、MP3 XHQ(ステレオ)/MP3 HQ(ステレオ)/MP3 SP(ステレオ)/MP3 LP(モノラル)が用意されており、圧縮率の高いMP3 SPを選択すれば約142時間のステレオ録音も行える(MP3 LPならば約284時間の録音が可能)。なお、再生についてのみWMA(Windows DRM10対応)にも対応する。
新開発のマイクは集音性能を従来比で3倍に高めたほか、マイク部をチルトアップすることで卓上設置時の反響音を低減させる仕組みも取り入れられている。録音感度もオート/マニュアルの切り替えが可能で、マニュアル時にはレベルメーターとピークランプを確認しながら設定が行える。
本体底部にUSBコネクタを備えておりPCへのデータ転送が容易になっているほか、日本語表示対応のバックライト付き大型液晶を搭載することで視認性も高めた。ライン兼用のマイク端子(プラグインパワー対応)も用意されており、外部機器との接続/ダビングも行える。
電源は単四形乾電池1本。パッケージには同社製充電池「eneloop」(関連記事)が付属しており、USB経由で充電が可能。eneloop利用時で約19時間のMP3録音が行える(アルカリ電池利用時は約25時間となる)。サイズは34.2(幅)×119.7(高さ)×13(奥行き)ミリ、約49グラム(電池含む)。
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