ラックスマン、純A級プリメインアンプのマークIIモデル
ラックスマンは“純A級プリメインアンプ”「L-590AII」と「L-550AII」を発売する。80周年記念モデルとして発売されたL-590AとL-550Aを根本からリファインしたモデル。
ラックスマンは4月2日、“純A級プリメインアンプ”「L-590AII」と「L-550AII」を4月より販売開始すると発表した。価格はL-590AIIが53万5500円、L-550AIIが30万4500円。
新製品は2005年に同社の80周年記念モデルとして発売されたL-590AとL-550Aを基本設計からリファインしたモデル。純A級増幅方式による音質はそのままに、高音質セレクターIスイッチICを入力部に採用したほか、増幅帰還回路「ODNF」(OnlyDistortionNegativeFeedback)も改良を進め、バージョンは2.2Aとなっている。電源整流回路には変換効率の高い日本インター製ショットキーバリア・ダイオードを採用、力強い音楽再生と、高S/N比による静粛な再生空間を実現したという
内部にはあえて横巻にしたスパイラルラップ・シールドと芯線を非メッキ処理したオリジナルのOFC配線材を使用したほか、大容量のEIタイプ電源トランス(L-590AIIは680VA、L-550AIIは540VA)を搭載。上位モデルのL-590AIIはフラグシップモデルの「B-1000f」などにも採用されているピールコートPCBを採用することで、信号劣化の少ない信号伝送を可能にした。
L-590AIIでは加えて主要な電源接続部をスクリュー留め接続としたほか、真ちゅう端子に非磁性ニッケル処理と金メッキを施した端子を用意。すり鉢状の制振ボトムボードとグラデーション鋳鉄製のインシュレーターレッグも装備されており、制振性能を高めている。プリとパワーを独立利用できるよう、リアパネルでショートケーブル接続されているのもL-590AIIの特徴だ。
連続実効出力はL-590AIIが60ワット×2(4オーム)、L-550AIIが40ワット×2(4オーム)で、入力インタフェースはライン×4、フォノ×1、バランス・ライン×2。両製品ともスピーカーターミナルは2系統接続可能なA/Bタイプで、バイワイヤリング駆動にも対応する。サイズはL-590AIIが467(幅)×178(高さ)×434(奥行き)ミリ、L-550AIIが467(幅)×179(高さ)×437(奥行き)ミリ。
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