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薄型テレビ向けの21型有機EL、東芝松下ディスプレイテクノロジーが開発
東芝松下ディスプレイテクノロジーは4月9日、薄型テレビやPCモニター向けの21型(20.8型)低温ポリシリコン有機ELディスプレイを発表した。
東芝松下ディスプレイテクノロジーは4月9日、薄型テレビやPCモニター向けの21型(20.8型)低温ポリシリコン有機ELディスプレイを発表した。4月11日に東京ビッグサイトで開幕する国際フラットパネルディスプレイ展「Display 2007」の同社ブースで展示する予定だ。
有機ELは、ガラス基板上に形成した微細な有機EL層を自発光させて画像を表示する方式。動きの速い映像でも追従できるうえ、コントラストの高さや広い視野角が特徴となる。またバックライトなどの周辺部材が不要のため本体の薄型化も可能だ。
新開発の21型有機ELは、同社の低温ポリシリコン技術と、大型化に有利な塗布型プロセスを組み合わせて作成したものだ。RGB2色発光層には高分子の有機EL材料を用い、インクジェット方式による塗り分けプロセスを採用。さらに上面発光構造の採用と合わせ、新規にナノテクレベルの光取り出し構造を各画素内に付加した。これにより、発光層からの光を外部に取り出す効率を改善し、高い輝度と省電力化を実現するという。画素数は1280×RGB×768ピクセルのWXGA。1678万色の同時発色が可能だ。
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