HDムービーカメラ「GZ-HD7」「DMX-HD2」2機種を試す(後編):レビュー:日常を撮るならカジュアル派、それとも本格派?(3/3 ページ)
前回に引き続き、日本ビクターのHDDムービー「Everio GZ-HD7」と、三洋電機のSDムービーカメラ「Xacti DMX-HD2」の2機種を比較する。今回は撮影後の動画の活用手段、および、撮影サンプルを紹介していこう。
しっかり残すか、チャンスを広げるか。それが選択のポイント
実際に見比べるまでは、1920×1080i対応といっても「GZ-HD7」の本体サイズにはとまどいを感じ、コンパクトな「DMX-HD2」に興味を持っていたのだが、結果としては、自分がどちらかを買うとしたら「GZ-HD7」のほうかなと思う。サイズばかりでなく、価格も倍近い(もちろん「DMX-HD2」はSDカードの追加購入が必要だが)とはいえ、画質の差はやはり無視できないほど大きく、また、「GZ-HD7」は性能・機能ともよく作り込まれている。
ただ、「DMX-HD2」のほうは予期せぬチャンスを捉えられる可能性が高い。「GZ-HD7」は家族の記録や景勝など、あくまでも撮影を目的に持ち出すという用途向きで、決して常時携帯するような製品ではなく、しかも、起動から撮影までには6秒程度の時間がかかってしまう。ひと口に“日常のクリップ”といっても、人によって想定する内容は異なる。それを考慮したうえで選択すれば、いずれの製品も満足のいく働きをしてくれるだろう。
動画撮影サンプル
撮影サンプルはすべて、左がGZ-HD7、右がDMX-HD2。いずれもオートモードで、GZ-HD7は手ブレ補正オンだが、DMX-HD2は電子式なのでオフにしている。
静止画撮影サンプル
静止画撮影時の解像度は、「GZ-HD7」が1920×1080ピクセル固定、「DMX-HD2」は標準サイズが最大3680×2760ピクセル、16:9の場合で最大3072×1728となる。ここでは両者とも16:9で撮影している(ともに最高記録品質を選択)。
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