普段使いに優れたパーソナルスタンダード――三菱電機“REAL”「LCD-H26MX7」:パーソナル液晶テレビ特集(2/2 ページ)
三菱電機の液晶テレビ“REAL”「LCD-H26MX7」は、シンプルなボディに「テレビ」としての使い勝手を高めるさまざまな工夫が凝らされている。
番組表は3通りに拡大縮小が可能で、最小にすると1画面で6時間/9局の表示が行える。リモコンの「緑」ボタンで縮小、「黄」ボタンで拡大が行え、「青」ボタンで前日、「赤」ボタンで翌日と最大で向こう8日間までの同時間帯の番組表を表示させることもできる。ただし、最小にしてもフォントが大きめで、同画面サイズの他社製品に比較するとあまり情報量が多いとは言えない。なお、番組表から視聴予約が行えるほか、IR接続の必要があるものの、外部機器への録画予約も行える。
選局に関しては、簡易番組表ともいえる「裏番組」や、ジャンルから該当する番組を絞り込む「ジャンル検索」なども備えている。「裏番組」は起動させると現在放送されている番組の一覧を、画面の下半分にオーバーレイ表示してくれる。番組表に比べると一覧性には乏しいが、放送を映している画面のサイズは変わらないので(番組表の利用時、放送画面は右肩に小さく表示される)、選局ツールの1つとして利用できそうだ。
ジャンル検索そのものはさほど珍しい機能ではないが、ニュース/報道、スポーツ、情報/ワイドショーなど13の大分別が用意されており、さらにそこから細分化された検索キーワードを選択することで条件の絞り込みが行える。「映画でも、邦画だけ」「情報バラエティーでも、グルメと料理番組だけ」といった選択が可能なほか、「福祉」を選ぶと内容が福祉に関する番組と同時に、字幕の用意されている番組もリストアップされるといった配慮もされている。
今回は試用期間の関係で詳細を確認できなかったが、デジタル放送(地上/110度CS/BS)の視聴履歴をもとに、よく見る番組を向こう24時間分に渡ってピックアップしてくれる「定番チェック」も備えている。“液晶VIERA”「TH-26LX70」(レビュー)などが備える「おすすめ番組表」の簡易版ともいえそうな機能だが、使い込めば使い込むほど利便性が高まりそうだ。
利用する環境や視聴者にあわせた画質を提供する「家庭画質モード」の搭載も特徴のひとつ。この家庭画質モードはバックライトの輝度調整を行う「明るさセンサー」と、視聴者の年齢層にあわせて画質を変更する「視聴者設定」の2項目から構成されており、ともに3段階に調整できる。
LCD-H26MX7は120MHz駆動やホームネットワーク対応などといった特徴的な機能こそ備えないものの、細部まで絞り込み可能なジャンル検索機能や家庭画質モード、このクラスでは搭載製品の少ないチルト機構や前面入力端子の装備などで、「テレビを見る」ことについては十分な魅力を持った製品に仕上がっている。
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