ビデオカメラからPCなしのDVDダビング、ソニー「VRD-MC5」:ケーブル繋いでボタン一発
ソニーはハイビジョン“ハンディカム”の周辺機器として、PCを介さずにハイビジョン映像を12センチDVDにダビングできるDVDライター「VRD-MC5」を発売する。
ソニーは5月29日、ハイビジョン“ハンディカム”で撮影した映像をパソコンなしでDVDに記録・保存できるDVDライター「VRD-MC5」を発表した。8月10日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では3万円前後になる見込みだ。
同時発表のハイビジョン“ハンディカム”「HDR-SR7/SR8」「HDR-CX7」とUSBケーブルで接続し、「ハンディカムステーション」(ハンディカムに付属するドッキングステーション)の「ワンタッチディスクボタン」もしくはDVDライターの「録画」ボタンを押すだけでハイビジョン画質のまま撮影した映像をDVDにバックアップできる。
本体に2.5型液晶パネルを搭載。画面上で撮影日を指定してダビングする「撮影日選択」や任意のシーンを選択できる「シーン選択」などで映像を検索できるほか、プレイリストにも対応した。ダビング後にカメラで追加撮影を行った場合でも、差分だけダビングすることが可能だ。
書き込み可能なDVDメディアはDVD-R/+R/+R DL/-RW/+RWの5種類(DVD+R DLは、i.Link、アナログ入力時のみ)で、いずれも12センチディスクのみサポート。ダビング速度は、実再生時間の3分の2から4分の1。たとえば「LPモード」で撮影した60分間の映像なら約15分でダビングできる。なお、作成したディスクは、AVCHD対応のBlu-rayレコーダーや「プレイステーション3」で再生可能だ。ただし、VRD-MC5自体はディスク再生機能を持っていない。
このほか、SD画質のハードディスク“ハンディカム”やDVD“ハンディカム”(発売済み機種すべて)もUSB接続が可能。一方、USB端子を持たないDVカムコーダーや8ミリビデオカメラの場合でも、側面のi.Link端子やアナログ入力端子を使えばDVDを作成できる。ただし、この場合のダイビング速度は等倍(再生時間と同じ)になる。
静止画ディスクの作成も可能だ。側面のスロットは、メモリースティック(PRO/デュオ/PROデュオ/PRO-HGデュオ)、SDカード(SDHC含む)、xD-ピクチャーカード、コンパクトフラッシュをサポート。デジカメで撮影したカードをDVDにバックアップしたり、好きな音楽を付けて“音楽付きのスライドショー”のディスクを作成することができる。音楽ファイルは内蔵音源(3種類)のほか、メモリーカード内のMP3ファイルを指定可能。作成したDVDは一般的なDVDプレーヤーで再生できる。
外形寸法は、193(幅)×222.5(奥行き)×65(高さ)ミリ。重量は約1.5キロ。ACアダプタなどが付属する。
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