この夏“買って得する”DVD/HDDレコーダー選び:バイヤーズガイド(3/3 ページ)
BDやHD DVDを搭載したレコーダーも登場しているが、価格もランニングコストもまだ従来のDVD/HDDレコーダーには及ばない。あえて「次世代待ち」をしないのも手といえる。この夏、“買って得する”DVD/HDDレコーダーはこれだ!
というようにお勧めモデルは、最上級機かそれに準ずる製品となった。これはHDD容量ができるだけ大きいものを選択したことと、i.Link出力の有無によって自然に絞られた格好だ。
実売価格はほとんどが10万円を上まわるが、長く使えるものを選択しようとするとそれなりの値段になるのは致し方ないのかもしれない。逆にいえば、安価なDVD/HDDレコーダーは将来性に乏しく、“その場しのぎ”になる可能性が高いとも言える。
現在はハイビジョンディスクへの過渡期かもしれないが、だからこそ内容のしっかりした製品を選ぶことが、最終的には「得をする買い物」となってくれる。そのあたりを充分考慮して、自分にもっと似合う1台を選んで欲しい。
ちなみに今回紹介したDVD/HDDレコーダーに数万円を上乗せすれば、Blu-ray DiscもしくはHD DVDのハイビジョンドライブを搭載したHDDレコーダーが購入できる。その+αがそれほど大金だと思わない人は、是非ともこちらを選んでほしい。
便利さと将来性においては、これら製品の方が圧倒的に有利だからだ。ただしBlu-ray DiscにするかHD DVDにするかは、大変悩ましい。現時点ではBlu-ray Disc優勢という見方もあるが、こういったフォーマット争いは何がきっかけでシェアが大きく変化するか分かったものではない。どちらを選んでも後悔しないよう、実機にしっかり触れて好みのモデルを選択して欲しい。こちらもお勧めモデルをチョイスしておこう。ちなみに選択基準は、これまでの述べてきた条件からHDD容量を除いた内容とした。
VARDIA RD-A300(東芝)
先日発表されたばかりのHD DVDドライブ搭載HDDレコーダー。上位モデルが存在するためにこちらはHDDが300Gバイトと少なめだが(上位モデルは600GバイトのHDDを搭載する)、HD DVDにムーブできるため大きな問題とはならないだろう。
i.Link入出力を使いVARDIAの対応機種とコピーワンス番組の相互移動が可能なほか、対応RDシリーズからのムーブもできる(ただしD-VHSなどと同じリアルタイム移動)。操作系はRD-S600をさらにブラッシュアップした印象で、同社ならではの編集機能も健在。1080p対応なので、HD DVDプレイヤーとしても大いに役立ちそう。
DIGA DMR-BW200(パナソニック)
Blu-ray Discドライブを搭載した“ブルーレイ ディーガ”。下位モデルのBW100がシングルデジタルチューナーであることに加え、i.Link端子を持たないためにこちらをピックアップ。
片面2層ディスクで50Gバイトもの容量を持つため、ディスク1枚に約6時間のハイビジョン放送(地上デジタル放送の場合)を録画できる。またHDDからBlu-ray Discへのダビングも約4倍速を実現。簡単毎週予約やおまかせダビングなど、便利機能はDVD/HDDレコーダーで好評を博したものはほぼ継承されている。
関連記事
- 「写真をハイビジョンで楽しむ」レコーダー、シャープから
シャープがハイビジョンデジタルレコーダーの新製品5モデルを発表。上位機種には携帯電話などで撮影した画像をワイヤレスで受信し、テレビで楽しめる「フォトシステム」を搭載した。 - 東芝、使いやすさ高めたデジ・デジ録の「VARDIA S」
東芝はHDD/DVDレコーダー「VARDIA」の新製品「RD-S600」「RD-S300」を発売する。基本操作が簡単に行える「シンプルリモコン」が付属するほか、学習機能付き自動録画機能も備えた。 - 写真で解説する新“ディーガ”「DMR-XW51」の機能
パナソニックが発売した“DIGA”(ディーガ)「DMR-XW51」は、地味ながらも面白いアップデートが加えられたニューモデルだ。「美画質エンジン」などは従来通りだが、EPG関係の機能追加のほか、「VIERAリンク」やリニアPCMによるジュークボックス機能などをブラッシュアップしている。 - 日立、「らくリモ」搭載のWooo3機種発表
日立製作所はディスク容量がテラバイトの最上位機種を含むHDD/DVDレコーダー「Wooo」シリーズ3機種を発表した。 - パナソニック、VHS一体型“DIGA”をブラッシュアップ
パナソニックは、“ハイビジョンDIGA”新製品として、VHS一体型の「DMR-XW41V」および「DMR-XP21V」を発表した。 - HD DVD搭載の新“VARDIA”登場
東芝は、HD DVDドライブを搭載した“VARDIA”シリーズ2製品を6月末に発売する。HD DVD機として初の「ハイビジョンW録」のほか、RD-A1と同じアンカーベイ製の1080pアップコンバータを搭載。さらにi.LinkのTS入力もサポートした。 - 松下、初の“BDビデオ対応”Blu-rayレコーダーを発表
パナソニックは、BDレコーダー「ブルーレイDIGA」2機種を発表した。BD-R/-REの記録/再生にくわえ、国内でも11月から順次発売されるBDビデオパッケージソフトの再生をサポートした初のレコーダーだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.