デノン、HDMI 1.3a対応のハイエンドセパレートAVアンプ
デノンがセパレートタイプのAVプリ/パワーアンプを発表。HDMI 1.3aに対応したHDMI出力×6、HDMI出力×2を備え、最新のサラウンドフォーマットを再生できる。
デノンコンシューマーマーケティングは6月26日、AVアンプのフラグシップモデルとしてAVプリアンプの「AVP-A1HD」、パワーアンプの「POA-A1HD」を10月下旬より販売開始すると発表した。価格はいずれも73万5000円。
「AVP-A1HD」は同社独自のサラウンド再生回路「D.D.S.C.」(Dynamic Discrete Surround Circuit)を進化させた「DDSC-HD」のほか、32bitフローティングポイントタイプのDSPを3機、192KHz/24bitD/Aコンバーター、ビット拡張を行う「Advanced AL24 Processing」などを搭載したフラグシップモデル「単なるAVサラウンドアンプではなく、AVセンターと呼ぶにふさわしい」(同社)。
インタフェースにはHDMI 1.3aを備え、Dolby TrueHD/DTS-HD Master Audio/Dolby Digital Plus/DTS-HD High Resolution Audioなど最新のサラウンドフォーマットにも対応する。HDMIは入力6系統/出力2系統を備える。同社製高級DVDプレーヤー「DVD-A1XVA」に開発された10bit I/Pコンバーター「REALTA」の搭載によって、HDMI出力から1080pのアップスケール出力も可能となっている。
信号回路の引き回しを最小限に抑える「ミニマムシグナルパスサーキット」や信号ブロックごとに分離独立した基板構成/配置レイアウトを施し、さらには防振構造を見直すことで音質を高めた。電源回路には用途別に独立したトランスを搭載し、相互干渉も排除している。また、圧縮音源の再生時に低音の力強さや高音の繊細さを復元する「Compressed Audio Restorer」も搭載している。
オーディオ入力端子はアナログステレオ×11、アナログ8ch×1、光デジタル×5、同軸デジタル×4、BNCデジタル×2、DENON LINK×1、USB×2、XLR×1。ビデオ入力端子はコンポーネント×6(BNC×1/RCA×3/RCA・D5兼用×2)、コンポジット×8、Sビデオ×8。
オーディオ出力端子はプリアウト×16、レックアウト×3、光デジタル×4、XLR×12。ビデオ出力端子はコンポーネント×3(BNC×1/RCA×1/RCA・D5兼用×1)、コンポジット×6、Sビデオ×5。そのほかにもイーサネット×1、ドックコントロール×1、RS-232C×2、トリガー端子×4、ロッドアンテナ×1などを備える。
イーサネット端子を利用してネットワーク上に存在するPCのHDDにストックされたAAC/MP3/WAV/WMA/FLACのストリーミング再生が行えるほか、USB端子を持つフラッシュメモリプレーヤーからの直接再生にも対応する。本体サイズは434(幅)×217(高さ)×500(奥行き)ミリ(ワイヤレスロッドアンテナ含まず)。
「POA-A1HD」は300ワット×10チャンネル(4オーム)/150ワット×10チャンネル(8オーム)のパワーアンプ。各チャンネルのパーツやラジエーターを独立させたディスクリートモノラル構成とすることで、チャンネル間の干渉を排除した。
メイン電源ブロックは専用の大型トランス/大容量ブロックコンデンサー/大容量整流ダイオードで構成されており、ここから安定した電源供給を受けることでパワーアンプはサラウンド/マルチチャンネル再生時にかかわらず高い信頼性を確保している。大型トランスは左右チャンネルに2個づつ独立搭載されている。
入力端子は10系統用意されており、それぞれにXLRとRCAを用意する。BLT接続やバイアンプ駆動にも対応する。AVP-A1HDと組み合わせて利用する際には、全チャンネルのアサインも行える。コントロール用端子としてRS-232Cを2系統、トリガー端子を1系統搭載する。サイズは434(幅)×280(高さ)×530(奥行き)ミリ。
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