「高機能」か「低価格」か、2極化の進む洗濯機:+D Voice
イオンでにおいを抑える、水を使わないなどさまざまな付加機能を持った洗濯機が登場しているが、価格は高め。低価格かつ、シンプルなタイプもいまだに多く利用されており、2極化の様相を呈している。
お手軽アンケートツール「QuickPoll」。今回は洗濯機事情について聞いてみた。
「どんなタイプの洗濯機を使ってる?」という質問に対して、約半数が「1槽式全自動」の答え、「乾燥機付き全自動」と「ドラム式」がほぼ同数で並んだ。さすがに「2槽式(洗濯/脱水別槽)」との答えは少なく、10%以下にとどまった。
筆者の周りで同様の質問をしても大半が1槽式全自動の洗濯機を利用しており、感覚的にも納得のいく結果と言えそう。ただ、同様に「買い換えるならどんなタイプが欲しい?」と質問してみると、「乾燥機能付きが欲しい」という答えが返ってくることが多かった。
ただ、最近発表される洗濯機の新製品を見ると、乾燥機能は当たり前、イオンで部屋干し時のにおいの発生を抑える製品やフィルターによって除菌や消臭を行う製品、オゾン(O3)によって水を使わずに除菌や脱臭、汚れ(有機物)の分解を行う製品などさまざまな付加機能を持った製品が市場に投入されている。
もちろん、元来の機能である洗濯についても、さまざまな強化が施されている。三菱電機の「MVW-VD1」はドラムの角度を可変させることで乾燥時に温風を効率的に洗濯物へ当て、シワの少ないふんわりとした仕上がりを実現する。また日立製作所の「ビートウォッシュ」は8つの洗濯コースをもち、うち7つについては詳細な設定も可能で、約8万通りの洗濯コースが提供される。
これらの高機能機種はその分だけ価格も高めで、実売価格が20万円近い製品も珍しくない。一方で洗濯と脱水だけを行うシンプルな全自動洗濯機といわれる製品は低価格化が進み、有名国内メーカーの製品でも3万円以下で探すことができる。もちろん、洗濯容量やさまざまな機能といった要因はあるものの、いずれも「洗濯機」であることにかわりはない。エアコンや掃除機などと同様に、洗濯機も二極化が進んでいるといえそうだ。
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