松下、AVC録画対応のBlu-ray DIGAを発表:CEATEC JAPAN 2007
パナソニックは10月2日、「CEATEC JAPAN 2007」の会場でBlu-ray Discレコーダーの新製品3機種を発表した。MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを搭載。フルハイビジョン解像度のまま長時間録画が可能だ。
パナソニックは10月2日、Blu-ray Discレコーダー「ブルーレイDIGA」の新製品3機種を発表した。MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを搭載し、フルハイビジョン映像(1980×1080)の長時間録画を可能にした。パナソニックマーケティング本部の西口史郎本部長は、「フルHDをより身近にする“フルハイビジョン・ビッグバン”の完成」と胸を張った。
ラインアップは、1TバイトHDDを搭載した「DMR-BW900」、500Gバイトの「DMR-BW800」、250Gバイトの「DMR-BW700」で、いずれもMPEG-4 AVC録画やi.Link(TS)を装備している。またDVDドライブを搭載したハイビジョンDVDレコーダー3機種も合わせてリリースした(下表参照)。
| 型番 | DMR-BW900 | DMR-BW800 | DMR-BW700 | DMR-XW300 | DMR-XW100 | DMR-XW200V |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 概要 | Blu-rayレコーダー | DVDレコーダー | VHS一体型DVDレコーダー | |||
| HDD容量 | 1Tバイト | 500Gバイト | 250Gバイト | 500Gバイト | 250Gバイト | 250Gバイト |
| 実売価格 | 30万円前後 | 23万円前後 | 18万円前後 | 13万円前後 | 10万円前後 | 13万円前後 |
| 発売日 | 11月1日 | |||||
AVC録画モードは、ビットレートにより「HG」(12.9Mbps)、「HX」(8.6Mbps)、「HE」(5.7Mbps)の3つ。いずれも解像度は1920×1080ピクセルで、HEモードを利用すれば50GバイトのBDに最長約18時間の録画が可能だ。AACの5.1chサラウンドも5.1chを維持したまま記録できるほか、DR録画した番組を後からエンコードすることもできる。
BDドライブは、業界初のBD-R 4倍速対応ドライブを搭載した。DRモードで録画した1時間番組は約7分30秒、HEモードでは約2分35秒でダビングできる。そのほかの録画可能ディスクは、BD-RE、DVD-RAM、DVD-R/-R DL、DVD-RW。DVDメディアを使用した場合、前述のHEモードで録画した番組を1時間40分、8.5Gバイトの2層メディアなら約3時間記録することができる。
また新DIGAでは、新世代のシステムLSI「UniPhier」(ユニフィエ)を搭載した点も大きな特徴だ。民生機用としては初の45ナノメートルプロセスルールを採用し、2億5000万個のLSIを統合。フルHDを2画面同時に処理できるマルチデコードやMPEG-4エンコードにくわえ、フルHD解像度のEPGなどユーザーインタフェースの処理も行う。システムLSIを1つに統合したことで薄型化にも貢献した。
EPGは最大19チャンネル/12時間の「フルハイビジョン番組表」。登録したチャンネルだけを表示する「お好み番組表」機能やジャンル別番組表も備えた。また番組表タイトルの「新」マークを検出し、ドラマやアニメの第1話を自動録画する「新番組おまかせ録画」、番組チェックに便利な「1.3倍速早見再生」、HDMIコントロールの「VIERAリンク」といった便利機能も従来のDIGAシリーズから継承した。
出力端子は、HDMIのほか、D4とS端子、コンポジットを装備。HDMIは3機種ともDeepColor出力やHDオーディオのビットストリーム出力に対応し、さらにBW900と800の2機種は1080/24p出力もサポートした(BW700は1080iまで)。入力端子はS映像×2とコンポジット×2だ。
i.Link(TS)も搭載している。同社製CATV STBとの連携が可能で、STBからの直接録画予約やムーブが行える。対応機種は同社製の「TZ-DCH520/820/2000/2800/2810」の5機種だ。
外形寸法は3機種共通で、430(幅)×59(高さ)×313(奥行き)ミリ。重量は5.1〜5.2キログラム。
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