12セグもワンセグも一体化、三洋「地デジゴリラ」発表
三洋電機は、HDDポータブルナビゲーション「ゴリラ」の新製品として、“地デジゴリラ”を11月に発売する。12セグチューナーを大幅に小型化。ワンセグと12セグのチューナーをワンボディに詰め込んだ。
三洋電機は10月19日、HDDポータブルナビゲーション「ゴリラ」の新製品として、ワンセグと12セグのチューナーを内蔵した“地デジゴリラ”「NV-HD880FT」を発表した。11月26日に発売する予定で、価格は22万5750円。
8インチ液晶パネルを搭載したワンボディカーナビ。従来、12セグメントの地上デジタル放送を受信するためには単体のチューナーユニットを外付けする必要があったが、「NV-HD880FT」ではチューナー関連回路の集積による小型化に成功。基板面積を5センチ×5センチと従来の約1/5として内蔵を可能にした。またDVDドライブを省略して薄型化を果たし、外形寸法は206.8(幅)×121(高さ)×38(厚さ)ミリとなった。
背面にはB-CASカードスロットを装備。上面にロッドアンテナを備えているほか、パッケージに車載用のフィルムアンテナ2つと家庭のアンテナ端子に接続するためのケーブルを同梱しており、宅内のポータブルテレビとしても利用できる。またアナログ映像出力端子も用意しているため、家庭の大画面テレビに繋いで地デジを視聴することも可能だ。
電源は3電源方式に対応する。シガーライター接続ケーブルとACアダプタが付属するほか、オプションのリチウムイオン充電池パック「NVP-DP4」(充電池付き、2万5000円)も利用可能。NVP-DP4利用時の連続駆動時間は地上デジタル放送(12セグ)受信で約2時間となっている。
地上デジタル放送は、字幕表示やEPG、データ放送をサポート。移動時には12セグとワンセグを電波状況によって自動的に切り替えてくれる。なお、テレビ録画や双方向通信の機能は持たないが「双方向については、今後は製品バリエーションの中で検討していきたい」(同社)としている。
ナビゲーション機能は、全国1161エリアの詳細市街地図をはじめ、交差点や都市高速入り口の3D表示に対応。また渋滞などの交通情報を地図表示するFM多重VICS機能を内蔵している。地図はゼンリン製で、内蔵の30GバイトHDDに収録した。このほか、省エネドライブを支援する「エコドライブII」も搭載している。
三洋電機では、10月27日から11月11日まで千葉の幕張メッセで開催される「第40回東京モーターショー2007」に出展し、新製品を含む「ゴリラ」シリーズを展示する予定だ。
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