IPSアルファ、倍速対応の32型フルHD液晶パネルを投入
IPSアルファテクノロジは32型でフルHD解像度&倍速駆動対応のテレビ用液晶パネルを開発、2008年より量産を開始する。
IPSアルファテクノロジは10月19日、32型でフルHD解像度を持つ液晶テレビ用パネルを開発、2008年より量産を開始すると発表した。10月24日よりパシフィコ横浜で開催される電子ディスプレイの展示会「FPD International 2007」にてパネルを展示する。
開発された32型フルHDパネルは1920×1080の解像度を持ち、120Hz駆動に対応。表示色数は1677万色で、視野角は上下左右178度。輝度は500カンデラ/平方メートル。画素ピッチは水平/垂直ともに0.36375ミリ。コントラスト比は明らかにされていないが、部材の散乱低減を進めることで、「従来品比で20%改善」したという。
32型のフルHD液晶パネルは既にシャープが製品化しており、「AQUOS G」シリーズに搭載。現行機種では「LC-32GS10」を始めとした4モデル(カラーバリエーションを含めると8モデル)が搭載。「LC-32DS10」のみが倍速駆動パネルを備えている。※初出時、32V型の倍速駆動モデルは用意されていないと記載いたしましたが、LC-32DS10が搭載しておりますので、当該カ所を修正させて頂きました
IPSアルファテクノロジは松下電器産業、東芝、日立製作所の100%子会社である日立ディスプレイズの出資を受けて設立された企業。テレビ向け液晶パネルの製造及び販売を行っており、新開発されたパネルも「VIERA」「REGZA」「Wooo」の各ブランドを身にまとって登場する可能性が高い。
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