ソニーは1月29日、同社Blu-ray DiscならびにDVDレコーダーについて、運用開始が予定されているデジタル放送のコピー制御方式「ダビング10」に対応するソフトウェアアップデートを行うと発表した。アップデートはデジタル放送ダウンロードによって行われる予定で、提供開始時期は未定。
ダビング10対応予定機種はBlu-ray Discレコーダーが「BDZ-X90」「BDZ-L70」「BDZ-T70」「BDZ-T50」「BDZ-V9」「BDZ-V7」、DVDレコーダーが「RDZ-D900A」「RDZ-D800」「RDZ-D700」の合計9種で、これら以外の機種についてはダビング10運用開始後もコピーワンスでの利用となる。
アップデートを行った機種については、ダビング10運用開始後、本体HDD容量に録画した「ダビング10番組」は最初の9回まではコピーとなり、最後の1回はムーブとなる。デジタル放送の番組すべてが「ダビング10番組」とはならず、コピーワンスで放送される番組も残る予定だ。
なお、JEITAなどによれば、地上デジタル放送については6月ごろにダビング10の運用が開始される予定となっているが、その他のデジタル放送についての開始時期は未定となっている。
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