伸びを欠くポータブルオーディオ、BCN調べ
iPodをはじめとするポータブルオーディオの販売台数が伸び悩んでいる。HDDタイプは特に顕著で、ここ半年は前年同月比マイナス。一方でサードパーティーの躍進でアクセサリー類は好調。BCN調べ。
BCNは3月27日、同社の調査「BCNランキング」を元にしたポータブルオーディオならびにアクセサリーの動向をまとめた資料を発表した。ポータブルオーディオ本体は昨年後半から販売台数が伸び悩んでいる反面、アクセサリー類は堅調な様子がうかがえる。
ポータブルオーディオ本体はフラッシュメモリタイプが年明けに一時期、対前年を上回る販売台数の伸びを示したものの、HDDタイプは2007年10月に対前年比56.8%を記録するなど低調。市場からHDDタイプそのものが少なくなっている現状を反映していると言える。
また、ここ半年の市場平均販売単価は1万6000円前後で推移している。2月にアップルがiPod shuffleの値下げ(1Gバイトタイプを9800円から5800円に)を行っているほか、各社からシンプルかつ低価格なモデルも多く販売されているが、極端な価格下落の傾向は見られない。
アクセサリー類はケース/電源アダプター/FMトランスミッターの3カテゴリーが販売台数構成比の9割以上を占めている。アクセサリーを購入するタイミングのひとつと考えられる、年末商戦期にはアクセサリー市場全体が前年比で140%近い台数を販売している(07年12月が137.2%、08年1月が133.6%)。
サードパーティー製品の台数比率が高いのも特徴で、販売された製品のうち、電源アダプターでは71.9%が、ケース類に至っては89.6%がサードパーティー製(08年2月)。同社ではサードパーティーの参入がアクセサリー市場を活性化させていると分析している。
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