パイオニア、音切れの少ないコードレスサラウンドヘッドフォン最上位機種
パイオニアがコードレスサラウンドヘッドフォン「SE-DRS3000C」を発売。伝送方式に「3×3送信システム」の2.4GHz帯の無線を採用することで音切れを低減する。
パイオニアは4月15日、コードレスサラウンドヘッドフォンの最上位機種「SE-DRS3000C」を5月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで実売想定価格は3万9800円前後。増設用ヘッドフォン「SE-DHP3000」も用意され、価格は2万6250円。
ドルビーデジタル/DTS/AACなどのデコーダーを備え、ドルビーヘッドフォンにも対応した「SE-DIR2000C」(レビュー)の後継となる製品。無線伝送方式が赤外線から2.4GHz帯のデジタル無線方式に変更されたことで、障害物などの影響を受けにくくなった。
トランスミッターが周囲の電波状況を確認し、最適な周波数で3回送信することで受信精度を高める「3×3送信システム」を採用。電波干渉による音切れを低減している。もちろん非圧縮伝送で、電波の到達距離は最長で約30メートル。ドルビーヘッドフォン対応もSE-DIR2000Cから継続しており、ドルビーデジタル(サラウンドEX)/ドルビープロロジックII/DTS(DTS-ES)/MPEG-2 AAC/PCMの再生が行える。
ヘッドフォン本体はオープンエアーダイナミック型で、直径50ミリのドライバーユニットを搭載。長時間リスニングの負担を軽減するため重量が約350グラムに抑えられている(従来比約20%の軽量化)ほか、耳に直接触れる部分にはバックスキンを採用している。ハウジングには音量調整ボリュームを備えるほか、バッテリー消費を防ぐ「オートパワーON/OFF」機能を搭載している。充電はヘッドフォンスタンドに載せるだけで行え、最大約3時間の充電で8時間の使用が可能となっている。
トランスミッター部にはデジタル3系統(角型×2、同軸×1)、アナログ1系統(RCAピンジャック×1)の入力端子を装備。同時発表のSE-DHP3000を使えば、複数台の同時利用も行える。
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