オリンパス「E-420」とパンケーキレンズの薄さを楽しむ(5/7 ページ)
オリンパスから軽快さを感じさせるデジタル一眼レフカメラ「E-420」が登場した。同時発表のパンケーキ型レンズ「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」を組み合わせて使ってみた。
全体的な画質は良好。E-3の画質を目指したということもあり、特に仕上がり設定を「VIVID」にした場合の青色の描写は気持ちがいい。高感度の画質も良好なので、高感度時のノイズ低減を低または標準に設定しておくといい。シーンによっては標準だとノイズ低減が強すぎて解像感が失われる場合があるので、ノイズは後処理に任せ、解像感を重視する低に設定してもいいだろう。
E-420はデジタル専用設計のフォーサーズシステムを採用しているが、まだレンズ数は豊富とはいえない。しかし、その中でもE-420と同時発表された「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」は秀逸。25mm F2.8は小型軽量のパンケーキ型レンズであり、コンパクトなE-420とベストマッチ。ほとんどコンパクトデジカメ感覚で持ち歩ける。
また、標準のキットレンズ「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」も、低価格ながらシャープな切れの良い写りをする。レンズも小さく、25mm F2.8をキャップがわりに装着し、状況に応じて14-42mm F3.5-5.6を付け替えれば幅広いシーンに対応できるだろう。
最強の町歩き用一眼レフか
再生機能では、1画面100コマのサムネイル表示もサポート。カーソルのある画像が少し拡大する仕組みで、サムネイルサイズは小さくても意外に撮影状況がよく分かり、写真を探しやすい。カレンダー表示もサポートする。カメラを回転させると再生画像も自動で回転する機能も便利で、縦位置撮影した画像も確認しやすい。ほかにはスライドショー再生機能もあるが、機能としてはシンプルだ。
撮影画像の編集機能も多機能というわけではないが、JPEG画像に関しては階調オート/赤目補正/トリミング/モノクロ作成/リサイズといった補正が行える。RAW画像に関しては単にJPEG書き出しを行うだけのようで、これはちょっと残念。
E-420は、超小型軽量という点が最大の特徴ではある。しかし、単純に小型軽量というだけでなく、十分な使いやすさを追求。初心者向けの手軽な撮影機能だけでなく、豊富なカスタマイズ性と上位機種に迫る画質で上級者も楽しめる機種となっている。
普段の町歩きにもデジカメを持ち歩きたいけれどコンパクトデジカメの画質では満足できないし、レンズ交換の楽しみも欲しい、でも大きなボディは持ち歩きたくない。そんな難題に答えてくれるのがE-420だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.