情け無用の「5秒スタジアム」へようこそ:プチプチ、エダマメに続く新シリーズ(2/2 ページ)
子どものころ、ストップウォッチで“ぴったり止める”遊びをしたことのある人、正直に手をあげてください。朗報です。
格付け音声を担当した「5秒マン」さんです。彼は世界の平和を守るため、そして人々の笑顔を守るため、今日も5秒で止め続けるニューヒーロー。6月19日からの「東京おもちゃショー2008」では、バンダイブースのステージにゲスト出演する予定です。
――5秒マンが「5秒ジャスト!」を連発するわけですか。それは楽しみです
いえ。実は、5秒マンさんは、ぴったり止めるのが“うまい”わけではありません。
――え?
5秒マンの一番の特技は「5目並べ」だそうです。ちなみに、好きな食べ物は、五目寿司にごぼう。出身地は五反田です。
―― ……
ぶっちゃけますと、5秒ジャストを出し続けるのは、人間には不可能なようです。人間の感覚には“ゆらぎ”があって、誤差は必ず生じるものです。誤差のバラつきを少なくすることはできても、確実に5秒で止め続けることはできません。これは東北大学大学院の岩崎祥一教授に聞いたお話ですが、「もし確実に5秒で止められる人間が存在するとしたら、それは人間の限界を超えている。“機械”のようなものだ」と。とはいえ、われわれとしては発売後に“確実に5秒で止める”人間の限界を超えた人間が現れるのを楽しみにしています。
――なるほど
5秒スタジアムには、5秒ぴったりにするモードのほかに、10秒を超えずにギリギリ(9.99)を目指す「10秒チキンレース」、画面に表示されるカウントを見ながら練習できる「練習モード」、そして5秒マンさんが大活躍する「チャレンジモード」があります。
チャレンジモードでは「0.2秒以内に止めろ」などのお題が次々に出され、クリアすると5秒マンが必殺技を繰り出して“迷惑怪人”やザコキャラを倒します。逆に失敗すると、5秒マンがやられてしまいます。全部で20のステージがあり、ラスボスを倒すと全クリアです。
ただ、課題はどんどん厳しくなっていきますし、コンティニューもありませんから、かなり難しいと思いますよ。開発者の高橋でも「ステージ19」が最高記録です。まだクリアした人間は存在しません。
――キビシーですね。そういえば高橋さんは腱鞘炎で療養中と聞いてますが、“熱く”なりすぎてしまったのでしょうか
いえ。パソコンの打ちすぎやデバッグ作業といった「仕事のやり過ぎが原因」というのが、われわれの公式見解です。そういうことにしておいてください。
――そういうことにしておきましょう
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