テレビで楽しめるデジタル顕微鏡「アイクロップス」で未知の世界をのぞく:橘十徳の「いい歳して玩具三昧」第2回(2/2 ページ)
今回取り上げるのは、バンダイが発売したデジタル顕微鏡「アイクロップス」だ。テレビに接続することで、対象物を約200倍の大きさに映し出すというユニークなおもちゃは、その機能以上にデザインもなかなか独特で魅力的である。
髪の生えぎわまでチェック可能
ただし電源スイッチを入れても、すぐになにかがはっきりと見えるわけではなく、最初はピント調整が必要となる。ピントの合わせ方は、レンズカバーを回して本体のフォーカスゲージの赤い線と矢印の高さが同じレベルになるように調整する。これでピントが合った状態になるので、とりあえずテストとして取扱説明書に掲載されている小さなアリの図にあててみよう。ピントがうまく合っていれば、鮮明なアリの絵がテレビに映し出されるはずだ。
ピント調整が終わったら、本体を色々な場所にあてて、その映像を見てみよう。体の一部分を拡大しても面白いし、お札や新聞などの印刷物を拡大してみるのもオススメだ。いつも見慣れているはずのものが、拡大するとまったく異質な映像になることが分かる。
ワタクシの場合、なんといっても頭皮の拡大映像に魅せられてしまった。髪の毛の量が気になるお年頃なので、毛の生えぎわがどのような状態になっているかは興味津々なのである。実際に拡大してみるとけっこうグロい映像となったが、「しっかり髪を洗ってキレイにしておかなくちゃな〜」という気分にさせられた。
昆虫などを見られる観察ケース
観察ケースを使うときは、本体を簡易スタンドにセットしてレンズ部が真上を向くようにしてから観察ケースを取り付ける。あとはふたを開けて、昆虫などを中に入れればいい。このように、動く昆虫などを見るための仕掛けが用意されているというのは、普通の顕微鏡にはないことで、なかなか楽しい。レンズ部を自由にいろいろな方向に向けられるこの製品ならではの使い方といえる。
この商品の最大の魅力は、なんといっても多人数で映像を同時に見られるところにあると思う。拡大映像をみんなで見ながら、「これ、な〜んだ?」と当てっこをするなど、ゲームの道具として使うことだって可能だ。つまりアイクロップスはコミュニケーションツールとして活用できる顕微鏡であり、年齢を問わず幅広い年代が一緒になって遊べるユニークな商品といえる。子どもに買ってあげれば理科への関心が高まるかもしれないし、もちろん大人同士で遊んでも楽しいだろう。おもちゃにしては少々お値段は高めだが、値段以上の楽しさを秘めた商品だと思う。
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