サンディスクは8月27日、“市場最速”のSDHCメモリーカード「Extreme III 30MB/s エディション SDHCカード」を9月上旬より販売開始すると発表した。4G/8G/16Gバイトの容量が用意され、価格はいずれもオープン。実売想定価格は7000円/1万2000円/2万3000円前後。
新製品は一般的なSDHCメモリーカードの転送速度を大幅に上回る、「SDメモリーカードとして最速(同社)」となる30MB/sという転送速度を持ち、同社既存製品「Extreme III」との比較でも約50%の転送速度向上が図られている。同日に発表されたニコン「D90」と組み合わせた場合、JPEG/Large(1枚約6Mバイト)の画像を毎秒4.5コマ、最大約39コマまで連続で撮影することが可能となる。
転送速度向上の恩恵はPCでの利用時にも受けられる。同社製USB 2.0対応リーダー/ライター「Image Mate」と組み合わせた際、同社の検証によれば8Gバイトのファイルを4分29秒でカードからPCへコピーすることができたという。ちなみに、従来製品「Extreme III 20MB/s」とスタンダードクラスの製品を利用した際の所要時間は6分31秒/12分15秒だったという。
転送速度についてはホストデバイスのパフォーマンスによっても左右されるため、30MB/sの転送速度が実現されるデジカメは現在、ニコン「D90」のみとなっている。しかし、同社マーケティングディレクターのスーザン・パーク氏は「世界中のカメラメーカーとの協業を行っており、互換性を大事なものと考えている」とD90以外にも新製品のパフォーマンスを引き出せる製品がカメラメーカーから登場する可能性を示唆した。
「Extreme III 30MB/s エディションはD90で最高の性能を発揮するが、SDHC規格に準拠しているので、さまざまな機器で利用できる。パフォーマンスへの情熱を絶やさずにいたいと思っている」(パーク氏)。なお、新製品は既存の「Extreme III」シリーズと同様、−25度から85度での動作が保証されているほか、無期限保証もなされている。
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