“超解像”にレグザリンク・ダビング、東芝の新「REGZA」詳報(2/2 ページ)
東芝は液晶テレビ「REGZA」の新製品として、5シリーズ14機種を発表した。今回の目玉は超解像技術と、その専用チップを搭載した「メタブレイン・プレミアム」だろう。
シリーズごとの特徴と機能は下記の通り。
ZH7000シリーズ
52V型を筆頭に46V型、42V型の3サイズをラインアップするプレミアムモデル。機能的にはほぼ“全部入り”で、超解像技術を追加したメタブレイン・プレミアムに「おまかせドンピシャ高画質・プロ」、ハーフグレアの倍速駆動10ビット広色域パネルを搭載している。
録画機能では、300GバイトのHDDを内蔵したほか、USBあるいはLAN接続の外付けHDDへの録画にも対応。前述の「レグザリンク・ダビング」により、LAN内にあるDVDレコーダー「VARDIA」やアイ・オー・データ機器製のネットワークHDDにデジタル放送の録画番組をムーブできる。
「アクトビラ ビデオ・フル」や「ひかりTV」への対応、ドルビーボリューム、ワンセグ録画(42V型を除く)といった機能も充実。HDMI入力は、x.v.ColorやLip Syncに対応したHDMI 1.3a端子を4系統装備した。
Z7000シリーズ
ブーメラン型のスタンドとともに“Z”型番が復活した。位置づけとしては春モデルの「ZV500」シリーズに相当し、HDDを内蔵せず、必要に応じてUSB接続やLAN接続の外付けHDDを追加できる“ネットワーク録画モデル”だ。46V型/42V型/37V型のボリュームゾーンを狙った高コストパフォーマンスモデルといえる。
もちろん“超解像”技術のメタブレイン・プレミアムを搭載し、レグザリンク・ダビングやアクトビラ ビデオ・フルなどのネットワーク機能も搭載。ZH7000との違いは、画面サイズのほか、内蔵HDDとワンセグ録画機能の有無となる。HDMI入力は4系統。x.v.ColorやLip Syncに対応したHDMI 1.3a端子だ。
FH7000シリーズ
ナローベゼル(狭額)と3つのカラーバリエーション、アルミダイキャストを使用した「フレームデザイン」が特徴のデザインコンシャスモデル。一見するとRF350シリーズの後継機に見えるが、今回は画質面も強化した。メタブレイン・プレミアムはもちろん、ハーフグレアの倍速駆動10ビットパネルの採用など、「画質的にはZH7000/Z7000と同等といえる」(同社)。
サイズは46V型と40V型の2タイプで、カラーバリエーションは「アルミナスシルバー」「ブルーブラック」「カッパーレッド」を用意。また電源投入時には「TOSHIBA」ロゴが光り、徐々に消灯するというギミック付きだ。
上位モデルとの機能的な違いは、DLNAやネットワーク録画、アクトビラといったネットワーク機能が省かれていること。録画には内蔵の300GバイトHDDとeSATA接続の外付けHDDが利用できる。
HDMI入力は、x.v.ColorやLip Syncに対応したHDMI 1.3a端子×3系統。
H7000シリーズ
スタンダードモデルながらも録画機能を搭載したのが「H7000シリーズ」だ。高画質化回路は42V型が「パワー・メタブレイン」、37V型と32V型は「新メタブレイン・プロ」とサイズによって異なる。また画質自動調整機能は、従来タイプの「おまかせドンピシャ高画質」だ。
録画用の300GバイトHDDを内蔵しているほか、eSATAインタフェースの外付けHDDにも対応。一方でDLNAやアクトビラなどのネットワーク機能は搭載していない。なお、パネル解像度は32V型のみワイドXGAで、37V型以上はフルHD、42V型だけは倍速駆動の10ビット広色域パネルとなっている。HDMI端子は3系統。
C7000シリーズ
唯一録画機能を持たない(ネットワーク録画機能を含めて)のがベーシックモデルの「C7000シリーズ」。ラインアップは42V型/37V型/32V型で、37V型以上はフルハイビジョンとなる。高画質回路は「新メタブレイン・プロ」で、「おまかせドンピシャ高画質」も搭載した。
HDMI入力は3系統。60p/24p入力をサポートしているが、Deep Colorやx.v.Colorには対応していない。
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