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ソニー、薄さ0.3ミリの超薄型有機ELディスプレイをお披露目:CEATEC JAPAN 2008
ソニーブースには、一般公開は今回が初めてとなる、わずか0.3ミリの超薄型有機ELディスプレイが展示されている。
CEATEC JAPANのソニーブースには、一般公開は今回が初めてとなる、厚さわずか0.3ミリの有機ELディスプレイが展示されており、来場者の注目を集めている。
展示されている有機ELディスプレイは11V型でパネル最薄部0.3ミリ、カバー込みの本体最薄部でも0.9ミリという“極薄”。販売店向けの新製品内覧会「Sony Dealer Convention 2008」で既に登場しているが、一般向けに公開されるのは今回が初めて。
搭載されている有機ELパネル自体は2007年12月に発売された有機ELテレビ「XEL-1」と同じものだが、ガラス基盤の薄型化などパッケージングの改良を図ることで1ミリ以下という厚みを実現している(XEL-1はパネル最薄部1.4ミリ、製品最薄部3ミリ)。
XEL-1と同一パネルを用いてはいるものの、商品化の予定は現在のところなく、「薄さの追求と、薄くしても(XEL-1と)画質が変わらないことを見て頂きたい」という参考展示にとどまっている。
また、これまで国際フラットパネルディスプレイ展やInternational CESなど各種展示会にも出展されていた27V型の有機ELディスプレイも展示されていた。同社では2月に、2009年度の中大型有機ELパネル生産技術確立を目指して約220億円の設備投資を行う旨を発表しており、来年もしくは再来年の同時期には27V型のような、中央型有機液晶テレビが製品化されている可能性もある。
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