シャープ、“世界初”BDレコーダー内蔵液晶テレビ「AQUOS DX」
シャープが世界初となる、BDレコーダー内蔵液晶テレビ「AQUOS DX」を発売。「“AQUOSといえばBDがついている“と言われるぐらいプッシュする」という意欲作だ。
シャープは10月15日、「世界初」というBlu-ray Discレコーダー内蔵型の液晶テレビ「AQUOS DX」シリーズを11月20日より販売開始すると発表した。26V/32V/37V/42V/46V/52Vの画面サイズが用意され、価格はいずれもオープン。
製品名 | 画面サイズ | 解像度 | 実売想定価格 | カラー |
---|---|---|---|---|
LC-52DX1 | 52V型 | 1920×1080 | 50万円前後 | ブラック/ホワイト |
LC-46DX1 | 46V型 | 1920×1080 | 45万円前後 | ブラック/ホワイト |
LC-42DX1 | 42V型 | 1920×1080 | 38万円前後 | ブラック/ホワイト/レッド |
LC-37DX1 | 37V型 | 1920×1080 | 30万円前後 | ブラック/ホワイト/レッド |
LC-32DX1 | 32V型 | 1366×768 | 20万円前後 | ブラック/ホワイト/レッド |
LC-26DX1 | 26V型 | 1366×768 | 17万円前後 | ブラック/ホワイト/レッド |
新製品はハイビジョン液晶テレビ“AQUOS”にBDレコーダーを内蔵。テレビ視聴からBDソフト視聴、BD録画までを1台でまかなえる。BD部の機能は全種共通で、録画については、MPEG-2のほかMPEG-4 AVC/H.264を利用しての長時間録画機能「5倍モード」も備えおり、5倍モード時には、2層BDディスクで最長約21時間40分、1層ディスクで最長約10時間50分の録画が行える。なお、HDDは非搭載となっている。
録画可能なメディアはBD-R/RE(1層/2層、BD-R LTH含む)で、再生可能なディスクはBD(BD-ROM、BD-R/RE)、DVD(DVD-Video、DVD±R/RW、DVD-RAM)、CD(CD-DA、CD-R/RW)。DVD-RAMについては再生時にカートリッジを取り外す必要がある。ダビング10にて作製されたディスクも再生可能だが、本製品はHDDを搭載しないため、ダビング10のディスクを作製することはできない。
チューナーは全製品、3波対応デジタルチューナーを2基搭載しており、裏番組録画も行える。HDDを搭載しないためにレコーダーとしての機能はシンプルだが、再生可能なディスクをセットするだけで自動的に再生が開始される「一発再生」や、ディスク容量を確認しながら番組表録画が行える「一発予約」、ディスクをセットしてから3秒で録画開始される「瞬速録画」などの機能を備える。
新たな操作インタフェース「モーションガイド」を備えており、ディスク読み込み時や操作時でも、テレビを途切れることなく楽しめる。PinPで録画中の裏番組を確認できる「録画モニター」機能も備えている。
液晶パネルは52V〜37V型がフルHDパネル、32V/26V型がハイビジョンパネルを搭載する。52V〜37V型が搭載する10ビットフルHDパネルは、シーンごとに輝度ヒストグラムを用いて映像を解析し、バックライトの輝度と液晶パネルの開口量を調整することで、テレビコントラスト(全黒/全白)比 15000:1を実現している。倍速駆動(120Hz駆動)機能も備える(32/26V型は非搭載)。
一体型ながらインタフェースも豊富に備える。「AQUOSファミリンク」対応のHDMI入力×2のほか、D4入力×2、S2入力×1、D−Sub15ピン×1などを用意する。スピーカーはいずれもアンダータイプで、6.5センチ径の円形スピーカーと2センチ径ツィーターを搭載。側面にはバスレスポートも設けられている。52V/46V型はウーファーも内蔵する2.1ch構成となっている。
リビング向けの大画面製品のみならず、寝室などでの利用にも適する中小型サイズまでを用意し、なおかつ、“BD時代のテレビデオ”的な利便性を付加することで、同社は新製品をBDをより身近に楽しめる製品として、年末商戦に向けて強く訴求していく考えだ。
「(新製品は)AQUOSのメインとしてしていく製品と考えている。“AQUOSといえばBDがついている”というぐらい、この年末にはプッシュしていきたい」(同社 代表取締役 取締役社長 片山幹雄氏)
関連記事
- 価格比較:エコポイント活用、ハイエンド機も充実の50V型以上テレビ価格一覧
50V型以上ともなると、各社のハイエンドモデルと録画機能付きテレビのオンパレード。プラズマテレビも選択肢が増え、画質・機能ともに充実した製品が並ぶ。 - 本田雅一のTV Style:AQUOSとBRAVIA、LEDバックライト制御の違い
意欲的な新技術を投入し、液晶のシャープを体現させた新“AQUOS”XSモデル。今回は、スペックからは分かりにくい部分について、もっとも性格的に近い“BRAVIA”XR1シリーズと比較してみよう。 - 麻倉怜士のデジタル閻魔帳:CEATECで発見した「近未来のテレビ像」
盛況のうちに閉幕した「CEATEC JAPAN」。会場で発表された新製品は少なかったが、近未来のテレビを指し示す指標は随所に発見できた。今回の「デジタル閻魔帳」では、麻倉氏が見つけた「近未来のテレビ像」について語ってもらった。 - 本田雅一のTV Style:CEATECで見えてきた“超解像処理”の今後
先週の「CEATEC JAPAN 2008」では、テレビに関するさまざまな新発表や参考展示が行われた。このうち、個人的にもっとも注目したのが超解像処理。今後、この技術はどのように進歩していくのか? - CEATEC JAPAN 2008:CEATEC開幕、会場を彩る“個性派テレビ”たち
レーザーテレビに立体テレビ、壁掛けならぬ“壁立てテレビ”まで――9月30日に幕張メッセで開幕した「CEATEC JAPAN 2008」では、個性的なテレビの数々を見ることができる。 - CEATEC JAPAN 2008:65V型で2.28センチ――LEDバックライト装備のAQUOS「X」
シャープが液晶テレビ“AQUOS”の新製品「Xシリーズ」2製品を発表。LEDバックライトを備え、65V型で2.28センチという薄さも実現した「薄型テレビの最高峰」。 - CEATEC JAPAN 2008:まもなく開幕、「CEATEC JAPAN 2008」の見どころ紹介
9月30日から千葉・幕張メッセで日本最大のIT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」が開催される。前日に行われた記者会見と各社の情報から、今年の見どころを探ってみよう。 - シャープ、“AQUOS”GX5シリーズに65V型を追加
シャープは液晶テレビ“AQUOS”に65V型の「LC-65GX5」を追加する。スタンダードモデルにあたるGシリーズの大画面モデル。 - シャープ、VHS一体型の「AQUOSブルーレイ」
シャープがBlu-ray Discレコーダー“AQUOSブルーレイ”の新製品「BD-HD22」「BD-HDV22」を発売。いずれも5倍録画対応で、BD-HDV22はVHS一体型。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.