レビュー
全方位の進化を果たしたパナソニック「DMR-BW930」(前編):画質だけじゃない(1/5 ページ)
パナソニックのBlu-ray Discレコーダー「DMR-BW930」。長時間録画やBD再生画質に注目されがちな同機だが、細かく見ていくと、まるで同社の底力を見せつけるかのように全方向の進化を遂げていることが分かった。
パナソニックのBDレコーダー2008年冬モデルとして投入されたのはダブルチューナーモデルの「DMR-BW930/BW830/BW730」、およびVHS一体型の「BR-630V」だ。従来機種よりもさらに低ビットレートなMPEG-4/AVC(AVCHD)長時間録画を全面に押し出しているが、画面デザインやメニュー体系といったユーザーインタフェースの刷新、ハイビジョン動画の再生も可能なアクトビラ対応に代表されるネットワーク機能など、モデルチェンジの内容はかなり濃密だ。
今回使用するのはダブルチューナーのハイエンドモデルとなるDMR-BW930。1Tバイトと最大容量のHDDを内蔵したもっとも高機能・多機能な製品になるが、今回は2008年冬モデルの代表として評価した。今回はシリーズ内でもっとも低価格なDMR-BW730でも1080/24P、1080/60P出力をサポートするなど、旧シリーズ(2007年冬発売のDMR-BW900/BW800/BW700)に比べて機能の差異は小さくなっている。ただし、DMR-BW930はオペアンプやコンデンサー、電源ユニットといったアナログ段に良質なパーツを用いるなど、オーディオ的にこだわった造りになっているのも特徴だ。
前面パネルはハーフミラー加工。前面カバーの下にB-CASスロット、i.Link(TS入出力対応)、SDカードスロット、USB端子と、最低限の基本操作ボタンのみを備える(左)。DVD-RAMもサポートしているが、カートリッジメディアには非対応。イジェクトボタンは左端の上面に備える(右)
背面の端子はシリーズでほぼ共通。DMR-BW730のみ、同軸デジタル音声出力とi.Link端子が省略されている(前面にはある)。また、金メッキが施されているのはDMR-BW930だけ(左)一部ボタン名が変更されているが、リモコンは基本的に従来モデルと共通のデザイン。数字キーや録画ボタンなどはカバー内に収容されている(中、右)
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