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中級者も注目の“ママさんデジ一眼”――ペンタックス「K-m」(2/3 ページ)

ペンタックス「K-m」は、APS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフ機としては世界最小ボディのカメラだ。同社の薄型軽量レンズとの相性もよく、気楽にスナップ撮影を楽しめる。

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シンプルにまとまった機能と操作性

 電源を入れると約0.25秒で起動し、液晶モニター上に各種の撮影情報が表示される。従来のKシリーズはボディ上部にモノクロの液晶パネルを備えていたが、本モデルではそれを省略。そのかわり、液晶表示される情報を見ながら、絞りやシャッター速度などの各種パラメータを切り替える、最近のエントリー機では標準的な操作性を採用した。またISO感度やホワイトバランスなどの主要な設定を集約したFnボタンは廃止され、それらは十字キーのダイレクト操作に改められた。

 撮影モードは、上部のモードダイヤルからプログラムAEやマニュアル露出、「人物」や「風景」など計13モードを選択でき、「SCN」を選ぶとさらにメニュー画面から「料理」や「ペット」などの10モードを利用できる。5シーンをカメラが自動判断するオートピクチャーモードもある。

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ボディ上部のボタンやダイヤルは右側に集中し、右手だけで操作できる。

 ビギナー向けの親切機能として、ボディ上部のヘルプボタンを押すと、現在のカメラの状態や操作の説明テキストを液晶表示できる。ヘルプボタンの機能をカスタマイズし、デジタルプレビューやカスタムイメージ、RAWとJPEGの同時記録など他の機能を割り当てることも可能だ。

 画像に関する機能としては、暗部を明るく再現して黒つぶれを抑える「シャドー補正」や、階調再現の幅を広げて白とびを軽減する「ダイナミックレンジ拡大」に対応。また「カスタムイメージ」機能では、「鮮やか/ナチュラル/人物/風景/雅/モノトーン」という6種類の発色傾向を選べる。

 さらに、デジタルフィルタ機能もある。これは、撮影時または再生時に画像に特殊効果を加える機能。画像全体をぼかし、周辺部をあえて暗く落とす「トイカメラ」や、光源に十字の光芒を加える「クロス」、紗(しゃ)をかけたようなぼかし効果を与える「ソフト」、特定の色以外をモノクロにする「色抽出」など6種類(再生時は14種類)の効果がそろう。

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デジタルフィルタの「トイカメラ」を適用。
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デジタルフィルタの「ソフト」を適用。
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液晶は2.7型/23万ピクセルで、ファインダーは倍率0.85倍、視野率96%のペンタミラー式を搭載する。
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記録メディアにはSD/SDHCカードを、電源には単三形乾電池(アルカリ、ニッケル水素、リチウム)4本を使用する。

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