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中級者も注目の“ママさんデジ一眼”――ペンタックス「K-m」(3/3 ページ)
ペンタックス「K-m」は、APS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフ機としては世界最小ボディのカメラだ。同社の薄型軽量レンズとの相性もよく、気楽にスナップ撮影を楽しめる。
小型軽量レンズを付けてスナップを撮る
撮像素子には、APS-Cサイズの有効1020万画素CCDを搭載する。画質は、彩度とシャープネスがほどよく強調されていて見栄えがいい。連写は秒間3.5コマで、JPEG/最高画質なら5コマ、RAWなら4コマまでで途切れずに撮影できる。
残念なのはライブビュー機能を持たないこと。また、AFでピントを合わせた際に、電子音が鳴り、ファインダー下部に合焦マークが表示されるが、ファインダー画面上にスーパーインポーズが表示されない点も、慣れるまでは違和感がある。
とはいえ、それ以外に大きな不満や不都合はなく、低価格のスナップ向きデジタル一眼レフとして、画質にも操作性にも満足できた。以下の作例は、広角単焦点レンズ「DA21mm F3.2AL Limited」とキットに付属する標準ズーム「DA L 18-55mm F3.5-5.6AL」で撮ったもの。
キットレンズは、「K200D」などの従来製品のキットレンズと光学系は同じだが、AFとMFのワンタッチ切り替え機能を省き、マウント部の材質を変更するなどして軽量化している。小型ボディながら、しっかりとしたグリップがあるので、レンズ装着時のバランスは良好だ。
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